真田軍を検証！[戦刻ナイトブラッド]

夢主の記憶が戻ったら 佐助ver ページ23

佐助さんのことはお兄ちゃん その他の人は呼び捨てです。夢主の名前は猿飛Aです。

佐「……はぁ」
アイツ(氷雨)を倒して数日がたった。だがしかしAの記憶が戻ることはない。そのせいか何も手につかない。
佐(このままずっとAの記憶が戻らなかったら…嫌だな…でもわざわざ嫌な思い出を思い出さなくてもいいけど…)
ずっと傍にいた。楽しかった時も。悲しかった時も。嫌なこともふたりで分け合ってきた。俺にとって大切な思い出だ。
佐「…ｸｯ」
思い出したら胸が苦しい。
佐「なんで…全部…」
忘れっちまったんだよ
そう言おうとした瞬間
ｶﾞﾗｯ
『お兄ちゃん！』
急に障子が開いたらそこにはAがいた。
佐(んなことより…！)
佐「お前…今…【お兄ちゃん】って…」
『だって私は猿飛佐助のたった一人の妹 猿飛Aなんだもんだったらお兄ちゃんって呼ぶのは当然でしょ…』
そう言ったら何かが切れたようにAの目から大粒の涙が流れた。
『お兄ちゃん…私…お兄ちゃんや幸村達に…たくさん酷いこと…』
佐「！お前のせいじゃねぇだろ！」
大声を出して否定する。
当たり前だ。だってAが記憶がなくなったのは氷雨やその仲間たちがAを殴られたりしたショックで…
佐「だから…Aは何も悪くない！だからもう自分を責めるな！」
『お兄ちゃん…わあああああああああああああああああああ』
泣いた。今まで見たことないくらい大声を出して泣いた。
佐「大丈夫。大丈夫だからな。必ず護る。」

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