【完結】クールなクラスメイトが私のペットになりたがる話【kyng】 (ページ42)

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～小柳視点～

朝起きたとき、ドクターの顔が目の前にあった

どうやら、昨晩俺が無意識に抱き着いていたからのようであるが、それにしても1日の最初に見る顔がドクターというのはうれしいものである

あまりのかわいさに理性が飛びそうになったがそこは何とかこらえた

だが、この状況で少しも触れずにいろというのはさすがに無理な話だ

俺はドクターの頭に手を伸ばした。そのまま頭を撫でてみる

さらさらとした髪に触れるとドクターは少しくすぐったそうな表情になっていた

小柳「かわい、、、」

なんか小動物を触っているみたいでこっちも癒される

そんなことを考えていたその時、

『もっと撫でて』

そう言ってドクターがこちらにごろりと近づいてきた

どうやら、夢か何かだと勘違いしているようだ

でも、これはさすがに俺も制御できない

思わず手を出しそうになってしまったが、そこでドクターはぱちりと目を覚ました

慌てて手を引っ込めてドクターを見る

寝ぼけていたのかドクターは数秒間ポカーンとしていたが、すぐに自分の言動に気づいて顔を真っ赤にした

少しからかってやると恥ずかしそうに何でもするから口外しないでほしいと言った

何でも、、、それはドクターの犬にしてもらえるチャンス

すぐにでもそう言おうと思った

でも、ドクターに心から犬にしたいと思ってもらえなければ、、、ドクターに無理をさせるのは自分も嫌だ

俺は考え直してドクターに1日飼い主をしてもらうことにした

だが、1日飼い主と言い出したはいいものの何をすればいいのか全く分からない

仕方がないので普段はあまり行かないショッピングモールに行ってネタ探しをすることにした

最初こそ乗り気でないドクターであったが、世界の昆虫展やらヌタウナギやら変わったものに目を光らせてなんだかどっちが犬なのかわからない状況になっていた

そこでふと1つの考えが浮かぶ

このヌタウナギのぬいぐるみをドクターにあげたらどんな反応をするのか

俺はトイレに行くふりをしてドクターが目を輝かせてみていたヌタウナギのキーホルダーを一つ買った

帰り道、ドクターにさっき買ったキーホルダーを渡すとパッと表情が明るくなり、今までに見たことのないような笑顔で俺を見つめてきた

物凄く喜んでいるようだ

小柳「(本当にドクターにはかなわないな)」

そう心の中でつぶやく俺だった