【完結】クールなクラスメイトが私のペットになりたがる話【kyng】 (ページ36)

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朝。ページ36

なんか頭に変な感触がする

なでられてる？夢？

普段は弟にやってるから自分は全然撫でられることなんてない

だから、すごく心地よく感じる

『もっと撫でて』

私は頭をなでてくれている何かの方へごろりと近づいた

近づいた先で何かにぶつかる

『ん？』

思わず目を開けるとそこには、

・・・小柳がいた

小柳「おはよ、ドクター」

『！？』

小柳は私の頭の上から手をどかすと寝起き顔の私を見つめる

頭の中を整理しよう

①ねむっていると何かに頭をなでられている感触がした

②意外と心地よくてつい近づいてしまった

③目の前に小柳がいた

ッスー(息吸)

私は数秒の間を開けてから

『本当に申し訳ございませんでした』

とベッドの上で土下座した

人様にあんな醜態を見せつけておいて謝らないほうがおかしくないか？

小柳「ちょっ、ドクター。顔上げろって」

『いや、できません。あんな醜態、天野家末代までの恥です。何でも致しますのでどうかこの件は内密に、、、』

小柳「でも、これはひとに言わないと気が済まないなー。寝起きでふわふわしてかわいい失言しちゃうドクター。なんて言ってたっけなー？もっと撫でてとか何とか言ってたような、、、」

『うわー！ホントやめて！恥ずかしいから！寝ぼけててつい言っちゃったの！』

小柳「ふーんｗまぁ、いいや。ていうか、さっき黙っててくれるなら何でもするって言ったよね？」

『え？うん』

なんだか嫌な予感がする

小柳「じゃあさ、今日1日俺をドクターの犬にして」

本当は断りたい。何されるかわかんないし、こいつと一緒にいるだけでもろくなこと起きないのに、、、

というか、まだ犬だのなんだの言ってたのか

でも、ここで断れば今朝の恥ずかしい話が学校中に広められる

そうすれば私の平穏高校生活は終わりだ

それだけは避けたい

『わかった』

私は小柳のお願いを承諾した

小柳「そうだ。1日飼い主なんだし、呼び方変えてよ」

『今のままじゃダメなの？』

小柳「なんか親しそうなのがいいなって。ロウとか」

『じゃあ、ろ、ロウくんで』

小柳「呼び捨てじゃないんだ」

『恥ずかしいんだもん！』

小柳「えーｗじゃあさ、試しに呼んでみてよ」

『え！？えーと、ロウくん？』

小柳「わん」

小柳はにやにやと笑いながら返事をする

これを今日1日ずっと？考えるだけで心臓が持たない

今日はロクなことがないだろうなと思うAであった