夜。 ページ34
小柳がお風呂から上がって来た頃、私は夜ご飯を準備していた
私の作れる数少ない料理の一つ、オムライスである
とはいっても、卵をたくさん使うのも申し訳ないので卵を2個くらいしか使わない薄っぺらオムライスなんだけど、、、
小柳「ドクター、オムライスの卵は薄い派なの?」
『いや、そんなことはないんだけど、、、卵高いし、たくさん使うのは悪いなと思って。なんかごめんね、しょぼくなっちゃって』
小柳「ふーん。まぁ、うまそうだしいいや。いただきまーす」
『いただきます』
私はケチャップで猫の顔を描いた。薄っぺらだからこそできるケチャップお絵かきだ
小柳「いいなー。そうだ!せっかくならあれやって。ハート描いて、もえもえきゅんってやつ」
『やらない。絶対やらない。死んでもやらない』
小柳「そんなに嫌?」
『嫌』
小柳「即答、、、」
こうして私たちは夕食を済ませ、片づけをして夜のゲームタイムへと入った
『やっとこの時が来たー!!』
小柳「そんな楽しみだったの?」
『もちろん!だって夜更かしし放題なんだよ!?しかも全部ゲームにつぎ込めるなんて!』
テンションMAXの私を横目に小柳はさっさとゲームにログインした
私も後に続く
小柳「準備いい?」
『大丈夫です』
小柳「じゃあ、始めるぞ」
『はい』
私たちは業務的な会話のみをしてひたすらゲームに没頭した
数時間後、、、
時計の針はもう午前1時を示していた
ゲームを始めたのが8時くらいだったからざっと5時間くらいやっていたらしい
小柳「もうこんな時間か。疲れたし、今日はもう寝るか」
『そうだね。あー、楽しかった!』
私はいつも一緒に寝ている猫のぬいぐるみをカバンから取り出した
小柳「マジでぬいぐるみと一緒に寝るんだ」
『うん。1人無理だし』
小柳「当然のように言うんだな」
小柳が若干引いている
別にいいじゃん、、、
すると、小柳が衝撃的な発言をしてきた
小柳「そんなに怖いなら、一緒に寝るか?」
『!?』
小柳「いや、そんな驚く?自然な流れだろ」
『いや、不自然でしょ。小柳と一緒に寝たりなんかしたら何されるかわかんなくて怖いんだけど、、、』
小柳「つまりドクターは俺に何かされることを期待して、、、」
『ない!期待してない!』
小柳「でも、どっちにしろうち2つも布団ないから俺と一緒に寝るかドクターがベッド使って俺がソファで寝るかの二択だよ」
『え?聞いてないよ?』
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作者名:真島藍 | 作成日時:2024年1月2日 22時