借り物競争 ページ25
小柳「いってくる」
『頑張ってね！』
そう言って私は小柳を送り出した
そう、彼は体育祭の人気種目借り物競争に出場するのだ
ちなみに、うちの学校の借り物競争のお題は実行委員が考えており、書かれているお題は物だけとは限らないんだとか、、、
実行委員「それでは、第一走者の方は前に出てきてください！よーいドン！」
実行委員の合図で第一走者メンバーが走り出す
皆、いろんな人に声をかけて物を借りたり、場合によっては人を連れて行ったりしているようだ
あずさ 「人を連れていくって、少女漫画っぽい展開だねぇ」
みわ「この暑い中、関係ないのに走らされるとか連れていかれるやつかわいそｗ」
『うーん、、、難しいところだね』
ちらりと借り物の競争の待機列を見る
2番走者に伊波君、4番走者に星導くん、5番走者に叢雲くんでアンカーに小柳がいる
ふと小柳と目が合った
小柳「(ニコニコ)」
『・・・』
なぜかずっとニコニコしてる。無視しよ、、、
第一走者のターンが終わり、ついに第二走者だ
あずさ 「伊波くんの番だ！がんばれ〜！」
あずさ が思いっきり声を上げて応援している
この間、機械マニア同士で楽しそうに話していたけど、、、あれからより仲良くなったらしい
伊波くんはあずさ の声援に気づいたようでこっちに手を振ってきてくれた
実行委員「それでは！第二走者、よーいドン！」
伊波くんは1番に走り出すとお題の書いてある紙を見て少し悩むようなそぶりをした
そして、こちらを見ると、、、
伊波「あずさ ちゃ〜ん！」
と言いながらこちらへ全速力で走ってきた
あずさ はものすごい驚いた顔で突進してくる伊波くんを凝視している
伊波「あずさ ちゃん！ちょっとついてきてくれない？」
あずさ 「え！？なんで？」
伊波「いいから行こう！はい、手握って！」
あずさ 「は、はい！レッツゴ〜！！」
何が何だかわからないままあずさ は連れていかれてしまった
Dyticaファンの皆様がキャーキャーと騒いでいる
お題は全てのレースが終わった後に発表されるらしい
数十分後、、、
第三走者もあっという間に走り終わり、今度は星導くんを含む第四走者のターンだ
実行委員の合図とともに星導くんが少々めんどくさそうに走り出す
いつもの長い髪もはちまきをうまく使ってポニーテールにしているからすごく新鮮だ
みわ「あっ、師匠じゃん。がんば〜」
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作者名：真島藍 | 作成日時：2024年1月2日 22時
