ヒーロー ページ15
突然誰も来ないはずの空き教室の扉が勢いよく開きそこから大きな人影が現れた
小柳「分かってねぇのはお前の方だろ」
そこには何故か小柳とその他のDyticaメンバーがいた
取り巻きA「え！？Dyticaの皆さま！？どうしてこんなところに！！」
取り巻きB「な、なんで！？もしかして私たちに会いに、、、」
叢雲「それだけは絶対にないな」
星導「粋がるのもいい加減にしていただきたいですね」
リーダー「ど、どうかしましたか？今、大切なお話をしていたところなので私への用事は後にしていただいても？お話が終われば私、何でもしますから！」
伊波「大丈夫だよ。最初から君に用はないから。僕たちはAちゃんを迎えに来たんだよ」
『え？私？』
伊波「そりゃそうだよ。Aちゃん以外誰迎えに来るっていうの」
小柳「まぁ、んなことはどうだっていいんだよ。お前ら、ドクターに何してんだ？」
リーダー「何って別に、、、私は彼女に自分の立場を教えてあげていただけですけど？」
星導「Aさんの立場？」
取り巻きA「そうですよ！こんな陰キャ、Dyticaの皆様と一緒にいるべきじゃないです！」
叢雲「ふ〜ん。で？」
伊波「大体、僕らが誰と関わろうと君たちに関係ないよね？」
星導「あなたたちがしていることはお門違いなんですよ。僕らにもめんどくさい被害があるのでほんと、いい加減にしてください」
取り巻きA,B「・・・」
リーダー「なんで？なんで皆さんに振り向いてもらおうとしてる私がこんな陰キャ女に負けるんですか？おかしいでしょ！？」
小柳「そういうところだろ。まだわかんねぇのか？」
リーダー「え？」
小柳「そうやって俺らに近づいてくる女は今までもたくさんいたんだよ。でも、ドクターは違う。俺らのことを外側で見ずに内側で見てくれるんだよ。自分磨いてとかそういうのホントどうでもいい」
小柳くんは諭すように話すと、
小柳「もう2度と俺たちとドクターに関わんな」
と吐き捨てるように言った
リーダー格の女の子はすごく悔しそうな顔をしながら私をにらみ、そのあとすぐ泣きながら空き教室を出ていった
取り巻きの子も彼女について出ていった
空き教室には私とDyticaのメンバーだけになってしまった
『なんか、すみません。私のせいで』
小柳「別に。間に合ってよかった」
そして私たちは教室を出た
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作者名：真島藍 | 作成日時：2024年1月2日 22時
