魔法がとけたら - kei - 2

60 daiki side ページ11

.


大貴「今のオススメはコレだよ」

A「さすが店員さん ♡」


俺のバイト先は 駅前のカフェ
シフトが組みやすいし、スタッフもみんないい人で 働いてて楽しい


「お待たせ いたしました」

運ばれてきた あったかドリアは、チーズがトロトロ


A「うわ、美味しそう♡」

笑顔のAに、こっちまで嬉しくなる
Aはチーズが好きだから、絶対 気にいると思ったんだよねー


… にしても 山田、今日はオフじゃなかったのかよ！


にっこり笑顔でドリアを運んできたのは山田


いや、この顔は『にっこり』ってか『ニヤニヤ』か！？
Aに変なこと言うなよ、頼むからーっ！
…って思った矢先に


「こんにちは、Aさん」

A「ほぇ？」

山田「僕、山田涼介っていいます。大ちゃんからいつも聞いてますよ、噂通り 美人ですね」


出たーっ！！


大貴「おっ、おま…、何 言ってんだよ！ あっち行けって！」

山田「大ちゃんを よろしくお願いします」


意味深な笑顔を残して 去って行った山田の後ろ姿を、Aは ぽかんとした顔して見送った


おい！この微妙な空気！
どーしてくれんだよ！


.

61 daiki side→←59 daiki side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す