視線、交わる。 (ページ8) - 小説

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8話ページ8

紫「いやさ、俺の大学の友達が近所の高校で働いてんだけど廉が塾講師辞めたって言ったら来て欲しいって聞かなくてさ」

廉「一回見に行ってみよかな」

紫「そう言うと思ってもう伝えてある」

幸いにも校風や職場の雰囲気は悪くない。

迷いなくこの高校に勤めると決めた。

本格的に働き出すのはいつか、と尋ねると先方から直ぐにでも、と返答が来たので、了承の旨を伝えて帰路に着いた。

この先にほぼ “ 奇跡 ” と言っていいような、最高で、最悪の再会があるなんて、その頃の俺は知るはずもなかった。

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作者名：純 | 作成日時：2021年8月11日 20時