なぁ、こっち見てや (ページ1)

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ロボロ視点___。

俺は2年B組で、Aも同じだから
一緒のクラスで嬉しい気持ちがある。

…のと反対に、なんでAの隣が
学校で1位2位を争う(とかで有名？な)
女子2人やねん、ふざけんなや…という気持ちがある。

当然かのようにそいつらはAを惚れさそうと
してんのか知らんけど、色仕掛けしたり
当たり前かのように腕を組んで歩いたり…。
まぁその度そいつらを振るのを見るのは
とても楽しいんやが。

『…はァ…邪魔なんだけど』

女1「え～？でも、Aくん喜んでるじゃ～ん！」

どこを見てそう思うのか。別に勃起したアレを
見た訳じゃないのに(てか見させへんし)

『ねぇ、俺お前らの彼氏でも友達でもねぇんだから
やめてくんない？やめねぇなら蹴るぞ』

女二人はいつも一言「退け」とか「邪魔」とか
しか言わないAが、急に口が悪かった為か、
ビクッとし、一瞬離れた。…しかし、

女2「もー！女の子蹴るとか、しないのに
そーゆー脅し、しちゃめっ！だよ？」

…ひじょーーーーーーーに、気持ち悪い。
何であんな奴がAを…！許せへん…！！

ﾄﾞﾝｯ___ﾄﾞｻｯ

嫉妬に狂った感情を抑えていると、
不意に聞こえる音2つ。

見ると、どうやら注意をしたのに
構わず腕にまた抱き着いてきた女を
蹴ったようだった。

そして、この修羅場を見ている者は
俺だけではなかったんやが、廊下を行く者や
女の取り巻きや、Aのファンの奴らやらは
突然の事に悲鳴を短く上げるだけ。

正直俺は、ざまぁみろ、と思った。

『…何、女蹴ったぐれぇで騒ぐな外野。』

そう、冷たい目で皆を見るA。
これは相当怒ってそうやな…。

俺とAの関係は、他の人より仲の良い友人。
…だと思いたい。でも、周りよりは心を開かれてる
っていつ自信はある。少なくともあの女よりは…。

『…よ、』

「Aやん、さっき女蹴ったんやってなぁ？」

俺はいつもの様に話す。

『…しゃーないやろ、アイツらが悪い。』

「んふwそれはそう。」

できるだけ、静かに過ごす。
気まずい訳でもない、静寂な時間を過ごす。
何故ならAはうるさいのが嫌いだから。
くっつかれるのも嫌いだし、相手とは
1m以上離れてないと気性が荒くなる。

…改めて考えてみたら、俺キモイな…。
こんな情報持っとるやつ、他におらんやろ。

まぁ、それが背徳感というか優越感というか…。

『………あ、猫』

「…ん？あ、ほんまや。」

白くて可愛いらしい猫が窓から見える