お前なんか嫌いや。 (ページ3)

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ロボロ視点___

『やっぱお前、俺の事嫌いか？』

ﾛﾎﾞﾛ「当たり前や。俺はお前を知らんからな」

『…けど、名前は呼んでくれるよな』

名前…？何を言うとるんコイツは…。

『いや、やっぱ何でもないわ！すまんな』

…なんなん、お前。いっつも本題前で
話すの辞めやがって…。ほんまなんやねん。

『…そろそろ、話すべきか…？』

何がやねん。やっと本題か？遅いねん。

『…なぁ、ロボロ。お前は___』

ｶﾞﾁｬｯ___扉が勢い良く開く

『ッ！？お前っ』

ﾛﾎﾞﾛ「な、なんや？いきなり…。」

ﾊﾅ「カノンっ！待って！！」泣

『ハナやないか…あいつ、何するつもりなん？』

ﾊﾅ「カノンが…！カノンを止めてぇっ！！」

ﾛﾎﾞﾛ「…！？」胸ぐらを掴まれる

いきなり何すんねんっ、こいつ…！！

ｶﾉﾝ「お前があの時死んでたら良かったのに…！！！
なんなんだよぉ…もう…！！私に勝ち目無いじゃんか！！」

担がれる___。

えっ、ちょ、待っ

ｶﾉﾝ「お前なんかッ！お前なんかァァーー！！！」泣

ﾌﾜｯ___体が宙に浮く

___は？

下はプールがあるが、この高さから落下したら
入院は確実そうやな。なんて、呑気なこと
考えとる場合ちゃうねんけどな___。

ﾊﾅ「ロボロくんっ！！」

『ロボロッ！！！！！』ﾌﾜｯ

…は？何でお前も飛んでん
お前も死ぬぞ？

___俺だけで良かったやん

ｷﾞｭｯ___『離さへん、ロボロ』

ﾛﾎﾞﾛ「ちょ…ファル…！？」

ｼﾞｬﾎﾟｰﾝｯ___プールに沈む

ﾛﾎﾞﾛ「ッ！…ファル…？ファル！！なぁっ！泣」

あかん、なんやこれ___どうでもいい奴なはずやのに、
嫌いな奴のはずやのに…涙が溢れて止まらん。

ファルは俺を体全体で包み込み、衝撃を無くした。

けど、その分ファルへの衝撃や痛みは大きくなる。

水に落ちたファルは、血だらけだった。
恐らく水面への落下によるものだろう。

『……………………ロボ、ロ……』

ﾛﾎﾞﾛ「っ！！ファルっ！！ファル！！！
なんでなんっ？なんで、なんで俺を助けたんやッ！」泣

『…恋人を見殺しにするわけあらへんやろ。
…俺は、…そこらの…男とは…ちゃ…う…ね…ん…』ﾊﾞﾀｯ

恋人？まさか、幼馴染で親友のはずやろ？なぁ、
友達やったとしても、俺を救ったんか？
なんでや、なんでなん。俺が落ちるだけで
良かったやんか。なぁ、なんでなん、ファル。

先生「ファーサー！？ロボロ！大丈夫か！？」

ファル…！ファル…！！

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