お前なんか嫌いや。 (ページ1)

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ロボロ視点___

俺は、あんな奴嫌いや。好きな訳ない。
ファルは幼馴染で親友のつもりらしいが、
俺には一切そんな記憶あらへん。

とはいっても、俺はとある事故で記憶の一部を失っとる。
その"とある事故"も、医者から「事故」としか
聞かされとらんから、詳しくは分からん。

その失ってしもうた記憶が戻れば、
ワンチャンアイツが誰なんかを思い出せるんやが…。
…俺はアイツを知らんし、俺は俺を忘れとる。
アイツの俺は、どんなんやろな。あいつは、
俺のなんやったんやろか

『～～～～～w』

『…？～～！？』

『；厂ゝ♭；ゞゝ；♯♭灬☆灬！！！ーーーー』

あかん、また頭痛や…。事故が起こり、記憶を失った後
後遺症が残ってしもうたらしく、頻繁に頭痛が
起こるようになってしまった。

頭痛がする度に、誰かの声が聞こえるが…。
誰かなんて分からんし、何を言うとんのかも分からん。
しんぺい神から貰った頭痛薬でも効かへんかった。
…まぁ、一定時間っちゅーのだけが唯一の救いやんな。

『おっ、よォロボロ～』

鬱「今日は学校来れるんやな」

ﾄﾝﾄﾝ「皆心配しとったでぇ、体調は大丈夫なん？」

ﾛﾎﾞﾛ「おん。ありがとぉな」

こいつらの事は覚えとる。何でなんやろな…？
鬱にトントンにゾムにショッピ。エミさんだって
シャオロンだって皆覚えてんねん。けど、
何故かファルっちゅー奴だけは思いだせぇへん。

ま、どうせ記憶が戻ったとしても
嫌いな気持ちは変わらんやろな。

廊下を歩いていく___。

ｿﾞﾑ「まぁた無視されよったなぁw」

『るっせ。』

ﾁｰﾉ「良いんか？このままやったら…」

『分かっとる。いつかは話す。話せば、
思い出すかもしれへんけど…だけど、今は
ロボロに思い出して欲しぃないねん。』

ｿﾞﾑ「そーかよ、行こうぜ」

ﾁｰﾉ「…ま、頑張りや？」

『…分かっとるよ』

「何であんな奴が……！！」

ﾛﾎﾞﾛ「なぁトントン。」

ﾄﾝﾄﾝ「ん？なんや？」

ﾛﾎﾞﾛ「俺とファルの関係ってなんやったん」

ﾄﾝﾄﾝ「…んー…せやなぁ…。まぁ、幼馴染で親友やな！」

ﾛﾎﾞﾛ「ほんまにそれだけなん？」

ﾄﾝﾄﾝ「…え？」

あぁ、やっぱりそうや。

ﾛﾎﾞﾛ「すまん、何でもないよ」

皆、嘘バレバレやねん。

俺の為かは知らんけど、何故かトントンや他の皆、
俺とファルの関係を聞いたら「幼馴染で親友」としか
言わへんねん。…どんな仲やったん？なぁ、俺。
教えてくれな、気ぃ悪いわ。