頭の中の香り

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としみつおはよう
今日仕事?
A朝早すぎ、おはよう。仕事だよ
としみつじゃぁ終わったら迎えに行くわ
お洒落してきて
Aえ?



もしかしたら何か予定があるかもしれない
そんな事も考えずに俺は突き進む



精一杯のオシャレをし香水をかけ
病院の駐車場でAを待っていると走ってきた

｢どうしたの急に｣

と｢ちょっと付き合って欲しいんだけど
別に用事なんか無いやら？｣

｢人を暇人みたいに。
仕事終わりに用事なんて入れんよ
疲れてるのに｣


急な呼び出しに少し嫌味を言われながら
車を走らせる
｢寒い恥ずかしい帰りたい｣
と叫ぶもんだから仕方なしに屋根を閉めて
りょうに教えてもらったレストランへと向かった

｢こういう所連れてきてくれる時は
休みの日にしてよ！
仕事終わりで髪の毛とかボサボサじゃん｣

と｢お洒落してこいって伝えたがや
いーじゃん別に変じゃないって｣


あーだこーだ文句を言いっていた割には
海と夜景の見える席に着くと静まり返り
料理が届く度に目を輝かせ美味しそうに食べるA

珍しく2人で写真なんか撮って
店を出る頃には｢幸せー｣と満面の笑みだ

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