あの人の秘密2【wrwrd！】 (ページ36)

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秘密2‐36 ページ36

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あの食べ物事件から2日ありました。未だに謝ってきません

『ふざけてんじゃねぇぞ......』

フィ「ね、るさっ！ち、力！痛い！！」

ここ最近フィーガと組んで訓練をするようになった。まぁたまにはええやろってことで。

『あぁ、すまん。フィーガ、踏み込み甘いで
それに直すところたっくさんあるから...覚悟しとき』

フィ「鬼畜ですぅ！」

『憧れの人に近づけへんで～？』

少し涙目になっていたフィーガにそう言うと涙を引っ込ませ俺の方を見た

フィ「...僕に、もっと教えてください！」

『おう。お前には伸び代あるでな...
ビシバシいくで』

フィ「はい！ネルさん！」

リヒターの方も推薦出来る子を見つけ訓練し始めたらしい。

『そういや俺フィーガのことなんも知らんな...。教えてくれへん？』

フィ「...僕は戦争孤児なんですよ。数年前の大きな戦争で親と兄弟みんな死んじゃったんです。あ、俺は4男の末っ子です。
その戦争の時に緑パーカーの人に助けられたんです。その時我と書いてあった腕章を付けていたので...」

まさかの憧れてんの俺かよ。でもなんかそんなんあったなぁ

我という腕章は幹部だけに与えられた戦争の時だけに付けるものだ。その裏に十字が書いてある。もし偽造されてもわかるように、らしい

フィ「...あの人は僕の光なんです。それにあの人に近づくためならば手段選びませんよ。ふふ」

曇りのない笑顔で笑うフィーガに恐怖を覚える。こいつは伸びるで...

多分グルッペンにはもう期待の新人がいるということは耳に入っているはず。

『...フィーガ、お前はまだへっぽこや』

フィ「へ？！」

『俺がその人に近づく手助けしたるから...。これからみっちり扱いてくで覚悟してな？』

フィ「ふぁ、ふぁい...」

『ク、フフフｯ』

新人育てるのも案外ええもんなやなぁ

マシュ「(ゾ、ゾム様が笑ってる...)」

リヒ「な、なんか寒気したのですが...アイリス、なにか感じました？」

アイ「いえ特に...って、あれ？鳥肌が...」