僕の気持ち2 ページ30
自宅
伊吹「売られた喧嘩は買うのが俺の主義だけど〜」
昨日、勢い余って志摩と一緒にAちゃんに告白するという普段なら考えられない行動をとった。
＊＊＊
中堂さんに抱きしめられたAちゃんの姿を見て、頭の隅っこで保っていた理性の切れる音がした。
みんながAちゃんに駆け寄る中、無言でゆっくり歩く志摩の背中を見て、肩を叩く。
志摩「なんだ」
伊吹「このまま黙って引き下がる俺じゃーない」
志摩「…珍しく気が合うな。俺もこのまま引き下がる予定はない。」
伊吹「こんなところで言うなんて、ロマンチックのかけらもないけどな」
志摩「いや、Aちゃんと2人の時じゃ、また冗談て思われるかもしれないだろ」
たしかに、とAちゃんの方を見ると目が合う。
自然と志摩と歩き出し、目線を合わせるようにAちゃんの目の前にしゃがんだ。
『あ、あの』
伊吹「俺もう周りに気遣うのやめるね」
志摩「俺も、本心隠すのやめることにした」
『なんの、はなし』
伊吹「好きだよ」
『い、伊吹さん？』
志摩「好きだ」
『しし志摩さんまで、そんな急に』
志摩「返事は待つけど、これからは正々堂々いくから」
伊吹「よろしく、Aちゃん」
戸惑ってるAちゃんを無視して告白するとガチガチに固まってしまった。
頭を撫でようとしたら突然中堂さんが現れる。
中堂「言うのが遅すぎるんだよお前らは」
伊吹「え？！ん？！」
志摩「ちょ、どういう」
そのまま俺らへの嫌味も込めて、さっきAちゃんを抱きしめた経緯を話し出す中堂さん。
俺たちのためとは言え、俺は中堂系を許さない…と睨んでいると、お前もやれば良いだろと言われた。
そういう問題じゃないんだっつーの！と視線をAちゃんに戻すと、起こったことがようやく理解できたのか、顔が真っ赤になっていた。
＊＊＊
昨日のことを思い出して顔がにやける。
ずっと伝えられずにいた、好きという言葉で関係が壊れてしまうことを恐れていた過去の自分がバカらしく思えた。
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迷探偵(プロフ) - maidtoorder0707さん» コメントありがとうございます。大好きな作品と言ってもらえてとても嬉しいです…！まだ少しありますので、お楽しみください。 (2020年11月3日 19時) (
レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
maidtoorder0707(プロフ) - ひええー！！選べません…！！が、大好きな作品ですので最後までしっかり見届けさせていただきます！(これからじっくりと先へ進みます…！) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 911e108547 (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。前に進むような進まないようなそんな狭間でいろいろなことが起こっていく、日常的であり非日常的な物語としてお楽しみいただけたら嬉しいです。これからも楽しみにしていただけたら幸いです。コメントありがとうございました。 (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ぁぁぁあ中堂さんの大胆さすごく良いです……！！！！いいです………大胆な作戦に出る中堂さんとそれにまんまと乗っちゃう伊吹志摩の構図がとても好きです…………毎日ニヤニヤしながら見てます、これからも楽しみにしてます…！ (2020年10月31日 19時) (レス) id: fcebba2eb6 (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - maidtoorder0707さん» コメントありがとうございます。3人の絶妙な関係もきっと…この先は続きをお楽しみいただければと思います。思ったような結末にならないかもしれないですが精一杯書かせていただきます。コメントありがとうございました。 (2020年10月30日 7時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷探偵 | 作成日時：2020年10月18日 17時
