パソコン2 ページ22
続いてほしい時間ほど長くは続かないもので、あの後すぐにパソコンが直って無事に使えるようになってしまった．…いや、使えないと困るけど。
志摩「ま、とりあえず次の約束はできたし…いいか」
Aちゃんとの会話を思い出しながら帰路に着く。
＊＊＊
『出来ました、志摩さん』
志摩「助かった。ありがとう」
『これで報告書作れますね』
志摩「Aちゃんて、パソコン得意なんだな」
『そうですよ、って言いたいところですが…実は昨日業者さんにやり方の紙もらいました』
これ、と言ってもらったであろう紙で口元を隠すAちゃん。我慢だ、志摩…我慢しろ…
『これ見れば、誰でも出来ちゃいます』
志摩「そうなのか、じゃあ俺がやればよかったな」
『これは私の仕事なので、志摩さんは1人でも多くの人を助けることに集中してください』
まっすぐ目を見て言ってくれるAちゃんに照れて、少し無愛想にありがとうと言ってしまって後悔する。
話を変えようと、緊急事態宣言が延長される前に出かけようと誘った話を持ち出した。
志摩「あ、そうだ。緊急事態宣言明けたら、出かけるって話…どっかいいところありそう？」
『あ、それなんですけど、遊園地とかどうですか？』
ゆたかくん、好きそうですよね！と元気いっぱいに言うAちゃんを見て、やっぱり全員いるのかと軽く落胆したが、全くどこも行かないよりマシだなと思い直し、いいねと同調した。
志摩「土日休みとなると…この日しか無いな」
『明けてすぐですね！私は2人に声をかけるので、志摩さんは伊吹さんに声かけお願いします。』
志摩「わかった。」
『誰も予定入ってないといいな〜』
Aちゃんの思いとは裏腹に、全員予定入っててくれと願う俺。
ま、でも伊吹は死んでも来るだろうな…と自宅でくつろいでるであろう相棒を思い出した。
＊＊＊
Aちゃんがいつもと違うと心配していたけど、会話を思い出すと自分こそいつも通りだったか不安になる。
志摩「(日増しに好きになってて俺が普段通りじゃなくなってそうだな…)」
あの時、本当は俺らのことが気になっていつも通りじゃなくなってた、とかだったらめちゃくちゃ嬉しいなと考えて少し顔がにやける。
きっとマスク越しでもこの顔はバレてしまうだろう…人通りが少なくてよかったと少しだけ緊急事態宣言に感謝した。
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迷探偵(プロフ) - maidtoorder0707さん» コメントありがとうございます。大好きな作品と言ってもらえてとても嬉しいです…！まだ少しありますので、お楽しみください。 (2020年11月3日 19時) (
レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
maidtoorder0707(プロフ) - ひええー！！選べません…！！が、大好きな作品ですので最後までしっかり見届けさせていただきます！(これからじっくりと先へ進みます…！) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 911e108547 (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。前に進むような進まないようなそんな狭間でいろいろなことが起こっていく、日常的であり非日常的な物語としてお楽しみいただけたら嬉しいです。これからも楽しみにしていただけたら幸いです。コメントありがとうございました。 (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ぁぁぁあ中堂さんの大胆さすごく良いです……！！！！いいです………大胆な作戦に出る中堂さんとそれにまんまと乗っちゃう伊吹志摩の構図がとても好きです…………毎日ニヤニヤしながら見てます、これからも楽しみにしてます…！ (2020年10月31日 19時) (レス) id: fcebba2eb6 (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - maidtoorder0707さん» コメントありがとうございます。3人の絶妙な関係もきっと…この先は続きをお楽しみいただければと思います。思ったような結末にならないかもしれないですが精一杯書かせていただきます。コメントありがとうございました。 (2020年10月30日 7時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷探偵 | 作成日時：2020年10月18日 17時
