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高台に着いて木にもたれ座り込む。
息を整え海を眺める。
この広い海を相手に思う事、それは自分の小ささである。
「私には、何も変えられない…。」
そもそも過去の話である。
自分にはどうする事も出来る訳がない。
本の話、過去の話、自分に出来ることなど何もない。
「過去に、行きたい。」
ぼそっと呟き本と箱を抱き締める。
自分に出来ることがあれば…。
抱き締める腕に力を入れ目を閉じる。
すると、箱がガタゴトと音を立て始めた。
「…な、何?」
箱に手をかけ蓋を開けるとあの白紙の紙が動いていた。
「紙が、動いてる…。」
本と箱を片腕で持ち、反対の手に紙を握る。
すると、紙を持った手が海へと引っ張る。
「え、ちょっと、まって!それ以上行くと落ち…っ!!!!!」
高台から海へと落ちる瞬間箱に付いていた青の宝石が光りAを包み込む。
同時にふわっと体が浮き、Aは一瞬にして海の上から船へと移っていた。
海の上、知らない船に乗っている。
この状況…意味がわからない。
混乱し、立ちすくむ。
「やっと来たか。」
急に背後から声が聞こえ振り向くと夢に出てきた男の人が立っていた。
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哀羅(プロフ) - めっちゃ面白い!更新楽しみにしてます!! (2020年7月3日 16時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - はじめまして!とっても面白かったです!タイムスリップものって大好きなんです!これからも頑張ってください(´∀`*) (2016年7月3日 11時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - アキラさん» 初めまして!コメントありがとうございます!理解してもらえて良かったです☆どう説明したらいいのか凄く悩んだので笑 続きも頑張りますのでこれからも宜しくお願いします! (2016年2月6日 21時) (レス) id: b9da2a2e9e (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - はじめまして!面白かったです♪悪魔の実は同じ世界に~のところは最後の三行で理解しました(`・ω・´)これからの展開,楽しみにしていますので無理せず,頑張ってください!! (2016年2月5日 0時) (レス) id: 461d25ffba (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 自然の愛娘さん» 初めまして。コメントありがとうございます!更新不定期ではありますが頑張っていきます! (2016年1月26日 1時) (レス) id: b9da2a2e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2016年1月23日 16時