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学校での屋上。
さてどうしよう、どう逃れようかと一生懸命頭をフル回転に使う。
彼方「受験合格記念。さ、言ってもらおうか」
真冬「僕楽しみでAのこと襲っちゃう所だったよ」
あれから一週間後こいつらの合格発表があった。
そして見事二人共合格。
「い、いやあのぉ」と迷った素振りをしているが彼らはそれを許さない様だ。
さっさと言えだの襲うだの、いやいや待てよ。私の事も考えて欲しい。
A『確かにもうどっちにするかは決まってるよ？』
真冬「Say」
A『待て』
「でもね、」と続けると面倒臭そうな二人。
…その、やはり勇気という物が必要なのである。
散々こいつらの事嫌っておいて今更？とこの状況を知っている人なら口を揃えて言うだろう。
そこが少し不安なのだ。他の女子と同じで軽い女に見られたくない。
…という事を言うと、
彼方「何だ。良いじゃんそれで」
との事。
いや、だから良くないんだって。
真冬「良いの、僕達はAが好きなんだから。別に軽い女だなんて思わないよ」
彼方「…それにねぇ…好きな女にはと両想いになれるんだったら何をしてでも手に入れるつもりなんだからさ」
それで良いのか…？これって私のプライドの問題でもある気がする。
うーんと苦吟していると、頬に柔らかな感覚が。
A『わっ』
真冬「ほらほら、早くしないと。止められないんだよ、この気持ちは」
首を傾けいかにも答えを待っていますというオーラが伝わってくる。
そして左の首からは少しピリッとした痛み。
彼方「Aが言わないと事が進まないんだよ。ねぇどうなの？早く選べよ」
A『っな…！』
フェンスに手をつかれ逃げ道は塞がれた。もう脱走と言う選択肢は無くなった。
あーあ…ホントめんどくさい人達に好かれちゃったかも。
…これは、言うしかないのだ。
でも…幼馴染という関係は壊れないだろうか。
ずっと話せる存在でいてくれるだろうか。
どちらか一人選んでも、私を見捨てないだろうか。
そんな不安ばっか残る。
実の所、私は幼い頃からこいつらの事が好きなのだ。憧れ、と言うのだろうか。
けど二人を一人にしなければいけない。
A『…。』
彼方・真冬「…。」
分かってる言うよ。覚悟は決めた。
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A『わ、私は…＿＿＿』
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告白した直後、暖かいような冷たいような風が吹く。
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そして今年も、春が来る。
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました！ (2022年12月8日 21時) (
レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました！ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました！ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです！あの、恋乱やってますか？やっていたら姫友＆くのいち仲間になって欲しいです！ (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：non x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時：2017年11月25日 21時
