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大学受験まで残り1ヶ月。
クラスもピリピリとした雰囲気になり、二者面談の余っている時間でも勉強をしている人がかなり多い。
そんな中、私や96ちゃんように就職する人達も同じでそれなりに考えていた。
96「ふーむ…ANAか…。
似合う!?A!」
A『無理でしょやめときなって。絶っ対似合わない。』
96「えー…あっ!じゃあ銀行員!」
A『無理無理。96ちゃんお金の管理出来ないでしょう。』
96「えー…じゃあAどうすんの。」
何を言っても起き上がって来る96ちゃんは凄いと思う。その意気なら就職どこでも大丈夫な気がするけど、心配な点が多々ある。
A『私は卒業後外部で資格取ってからパソコンスクール行く。んで事務員目指すのさ。』
96「…ふぉ〜結構しっかりしてた…。」
酷いな。
私だってやる時はやるんだ。
96「ま、そやね。考える事いっぱいだから早めに将来決めとかないとねぇ」
A『…。』
ニヤニヤして言う96ちゃんは、「どうすんの?」と聞いてきた。
A『…五月蝿いな…それなりに考えてるよ、アイツらの事は』
…昨日LINEで96ちゃんに言ったのだ。
まぁ驚きゃしなかったけど。
A『…もー…やだー…』
昨日の恥ずかしさが込上がってきて手で顔を隠す。
96「そんな顔赤くなりながらやだなんて全然やがってないじゃんか。」
A『…やがってるよ。』
96「…もうどうせどっちにするか決まってんでしょ?」
A『…え』
96「何驚いてんの。分かるよAだったらどっち選ぶか位。」
A『…〜っ…』
まさかそこまで見透かされていたとは。
内心96ちゃんの方がしっかりしてんじゃないかなんて考える。
96「で?あいつのどこが良いの?」
A『…知るかそんなの。』
96「はらー…可愛い〜」
A『…怒るよ。』
「ごめんちょ」と舌を出しピースをする。
彼方「おーい、96、次先生が呼んでる。早く行ってこーい。」
真冬「A〜!ちょっとお喋りしよ〜!」
96「…ほーら来たぞ〜。じゃあ行ってくる。」
A『あっ、ちょっと!』
失礼しますーん、と言って廊下に出ていった。
真冬「ん、どしたの?顔赤__」
A『五月蝿い、黙れ。』
彼方「あぁ、照れてんのね。昨日の事思い出した?」
図星で更に顔に熱を持つ。
A『(…本当に、私はどうしたんだ。)』
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました! (2022年12月8日 21時) (レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです!あの、恋乱やってますか?やっていたら姫友&くのいち仲間になって欲しいです! (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時:2017年11月25日 21時