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A『え。大学行くの？』
お堅い話の休み時間。
私は遊び過ぎて大学受験について全く考えていなかった。
彼方「…え？うん行く、かも。」
真冬「A、受けないの？」
A『あの…大学受験の事、すっかり忘れてて。』
すると２人は口を揃えてえー、と言う。
A『アンタらどこ行くの。』
まぁ一応聞いておくべきだろう。
幼馴染だし、どこに行くのかは多少気になる。
多少ね。
彼方「んー、俺は…迷ってる。大学受けてから専門学校行くか。」
A『専門学校…？』
彼方「そ。音楽関係行こうと思って。」
音楽か…
確かに歌上手いし、歌手とかになんのかな。
A『真冬は？』
真冬「……僕は大学でやる事見つける。これと言ってやりたい事ないから…。
だから、今自分が持ってる能力の限界まで行こうと思う。」
A『…。』
…そうか。こいつらはきちんと目標決めてたんだ。
自分の行く道ちゃんと分かってるんだ。
ただ馬鹿で何も考えてない女ったらしだけかと思ってたのに。
あれそれじゃあ、私は？
９６「何の話〜？」
A『！９６ちゃん…！』
横から９６ちゃんが顔を出して来た。
「ほい」と、渡されたのは３人分のタピオカジュース。
彼方「えータピオカ…？」
９６「つべこべ言うな！タピオカは体に良いんだぞ！」
真冬「へ〜そーなの…？」
９６「あ、いや、ごめん、分からない。適当に言った。」
３人が笑い合う中、私はひとりまじまじと大学について考えていた。
９６「…A？」
A『え、あ…何ですか。』
はっとして気付くと９６ちゃんが心配そうな顔をして見ていた。
彼方「…そーいえば９６。お前大学行くの？」
そうだ。
私もそれ気になってたんだ。
９６ちゃんも、行くのかな
と思ったが。
９６「ふはっ大学？そーんなとこ行く訳ないでそーめんどいもーん。」
返ってきたのは想定外。
まさかの面倒くさい発言。
９６「え、お前ら行くの？」
真冬「行く。」
彼方「行く…か迷ってる。」
A『私は、決めてない…どうしよう。』
９６「どうしようって…
ほんなん行かなくていいんよー。」
９６ちゃんが余りにも適当に言うものだから「何で？」と聞いてしまった。
９６「だって金かかるし行かなくても死にゃしないし？」
A『…。』
…流石は９６ちゃん。勇ましいな。
…こういう所、見習いたい。
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました！ (2022年12月8日 21時) (
レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました！ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました！ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです！あの、恋乱やってますか？やっていたら姫友＆くのいち仲間になって欲しいです！ (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：non x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時：2017年11月25日 21時
