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黒いリュックサックを背負って、オシャレなチェックのマフラーを巻き、優雅に登校して来たのはイケボなあの人。
A『か、彼方…。』
何で問題が起こってる時に来たんだ。
またこいつらが五月蝿い事になるではないか。
「ん。おはよー」と眠たそうに目を擦る。
おはよじゃないでしょ。状況を考えなさい状況を。
美久「いやぁん彼方様!おはようございますー!
はぁ…寒さで鼻が赤くなってる姿もカッコイイ!」
彼方「…で?Aどしたのこれ。やっぱ昨日の?」
…いやガン無視かい。
ってかおい。山本っさん何喜んでんだよ。
「…うん、多分そう。」とため息混じりに答える。
彼方「…ふーーん…」
その反応を見て何を思ったのか、正面にいる女子3人を軽く睨み付けた。
だがそれも一瞬の事。
彼方「俺の大切な人に何かしたら、君達、分かるよね。」
首を傾げにっこりスマイルを見せるがその笑顔とは裏腹に言葉の圧力が強い。
相手側は彼方に押され何も言えなくなる。
そしてその姿をハートの目で見る山本っさんと関心する96ちゃん。
金髪「か、彼方!アンタこの場にいなかったのに何であーしらが悪いみたいな…!意味わかんないですけど!」
彼方「…は?大体分かるでしょ。
まず信頼度が違うし。」
A『(…し、信頼度…?)』
“信頼”という言葉が何処かに引っかかって胸が締め付けられる。
無意識にもその堂々としている姿を見つめると彼方と横目で目が合った。
彼方「……何、惚れた?」
A『…はぁ?んな訳ないでしょ。』
「厳しいなー。」と笑いながら頭を優しく撫でる。
それを振りほどき小さく鼻を鳴らす。
タレ目「…ねーぇ彼方ぁ…アンタその子の事好きなのぉ〜?」
人差し指を口に当てて問い掛ける。
何だ何だこのクラスには
しかも人の話聞かないっていう。
A『いや、あのねだから違うって言って…
うおぁっ!!』
後ろから思いっきり強い衝撃が来た。
それもでかいものが。
真冬「んふふ〜!僕は好きだよ。Aの事大好き。」
頬を頬に擦り寄せ、冷めきってひんやりとした体温が直に伝わる。
彼方「…。」
96「…。」
あぁ、きっと今彼方と96ちゃんはこう思ってるだろう。
「あ、めんどくせぇ奴来た」と。
ホントこの小説のタイトルに合ってると思う。
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました! (2022年12月8日 21時) (レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです!あの、恋乱やってますか?やっていたら姫友&くのいち仲間になって欲しいです! (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時:2017年11月25日 21時