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彼方「んー、んまい。A、あーん。」
自ら頼んだチョコレートパフェを口に入れ、その美味さをAと分かち合おうとあーんをさせる。
A『…何で彼方がいるの?』
彼方「聞いてた?あーーん。」
Aは小さく溜息を零し、呆れたてパンケーキを口に運ぶ。
彼方「あーーーん…__」
真冬「…何でここが分かったんだろう。撮った場所が悪かったのかなぁ…。」
彼方「…。」
聞けよオーラを出すも2人は甘い物を堪能し、気付かないふり。
彼方「(…俺がいないみたいな存在になってない?)」
諦めて頬杖を付き、むすっとした表情でAを眺める。
A『…見ないでよ変態』
彼方「そりゃァ変態でしょ。健全な訳がない。」
A『…何でそう開き直るの。』
ジト目で見ても何をしても、この二人は立ち上がってくるからめんどくさい。
こっちだっていつまでも相手にするのは疲れるのだ。
…え?さっき赤くなってたって?
…んなん気の所為でしょ。
「あ、」と何かを思い出したのか、真冬に視線を落とす。
彼方「…真冬、お前、知ってる?」
真冬「んー?何?」
彼方「今グループLINEクソ荒れてるよ?」
真冬「ほぉー?」
満帆に詰め込んで喋れないため、首を傾げてどういう意味か尋ねている。
彼方「…A、関係ないって顔してるけどお前めちゃくちゃ関わってるから。」
A『え?』
「は?何それ。」と眉を寄せると彼方は「まぁ落ち着きなって。」と宥める。
落ち着いてられる訳ないでしょ。
何でアンタらのグループLINEで荒れなきゃいけないんだ。
A『早くさっさと言ってよ、どういう事。ってかなんのグループ。何で私が関わってんの。』
真冬「そうだよAが関わってるって何。」
彼方「お前ら質問多過ぎ。説明するから待って。」
そう言いながら自分のポケットからスマホを取り出し、LINEを開ける。
彼方「う…わぁ…通知OFFにしてて分かんなかったけど凄い数来てる。」
真冬「んー?どれどれ…
…って…200…!?エグいな…。」
何だ何だ。そんなに私のファンがいるのか。
…いやないな。
96ちゃんしか友達いないし。
友達いない私がファンとか無理じゃん。
彼方「…コレ、俺らのファンのグループ何だけどさ。」
いやお前らかよ。
彼方「…真冬とAのツーショットでかなり荒れてるよ?」
A『…ん?』
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました! (2022年12月8日 21時) (レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです!あの、恋乱やってますか?やっていたら姫友&くのいち仲間になって欲しいです! (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時:2017年11月25日 21時