坂田の幼馴染、大天使にアタックします。【まふまふ】【歌い手】 (ページ3)

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"叫んだり話し掛けたりしない"

この条件＋おねしょの写真をばら撒かない事を約束にまふ君に会いに行く事に。

丁度ライブのリハーサルをしているのでそのスタジオに向かっているけど…凄く緊張するわ…。

『どわぁっ！』

「あっっぶないな！電車なのに何で何も捕まっとらんの！手すり捕まっとけ！」

『無理や！うちプチ潔癖症やもん！』

「何やねんプチって！プチ付けんのはトマトで充分やわ！」

こいつ大きいんよ声ー…。むっちゃ見とるやん客。

くだらんネタには付き合ってられないのでスルーはしたが「ツッコめ！大阪の恥や！」とか言われた。

今は東京都在住やねんもーん。関係あらへんもーん。

電車を降りて徒歩何分か歩く。あと数分で着くらしいが本当にちょっとやろか。大人のちょっとは長いんやで。

「A、あ、あのさ…」

『………ん？』

「一応聞いておくけど…」とちょっと言いづらそうに口にした。

改まって何やろ気持ち悪いなと思っていると「間違っても好きになるなよ」と言われた。

『はっはっはー。好き？んな訳無いやろ～？失恋経験たっぷりなんやから流石に学ぶわー。もう騙されへん』

するとそれを聞いた坂田はほっ、と安心して胸を撫で下ろした。

小学、中学、高校…いや、幼稚園の時からかなりの恋愛を経験積んできたが、決して付き合ったとかじゃない。

積んだと言っても悲しみを積んだだけだ。

話し掛けられる度に「あれ、こいつ何で私にこんな話し掛けるんやろ」と疑問に思いそこからいつも変な方向へと進む。

「こいつ好きやわ、うちの事好きやわ」と何故か確信してしまう。本当に自意識過剰。最悪や。

「まぁ、あれやもんな…年齢＝失恋歴やからな」

『そーそー』

告白だってした事あるんやで一応。

けど見事に振られた。一番最悪なのは「あーー…友達から始めない？」と言われた事。

……っておい。友達ですらなかったのかい。こうツッコんだ。

はぁ、年齢＝失恋歴なぁ…。

『……………ん？』

「…。」

『年齢＝……失恋歴…？彼氏いない歴じゃなくて？』

坂田の方を見ると目を合わせてくれない。坂田の視界に入ろうとするが全部逸らされる。

『おーーい何足早めとんねん。ちょと待てや。れっつすとっぷ』

年齢＝失恋歴ってやばいやん。

うち生まれた時から失恋してるやんけ。

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