ハツジョージキ【まふまふ】 (ページ47)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:239,436 hit

・ページ47

.

幸せってこういう事を言うのだろう。大好きな人と身体を重ねて、快楽に溺れて、ずっとずっとお互いの体温を直で感じる。

第二、第三ラウンドまで到達した私達はもうそろそろ体力の限界だった。

「あっ…せんぱっ…」

『えっ…あっ、やっ…』

まふ君の身体はどうなってるんだろう。
そんな出るものなの？

叩きつける様に肌と肌がぶつかる。
真正面で見る彼の表情は、苦しそうで、でも気持ち良さそうで。

「…いっ…く…んっ」

『ん、きて……っ』

私は両手を広げると、まふ君は言われた通り抱き着いた。

そのままびくびくっと彼の身体が震えると、同時に出てきた彼の欲。

「…足りない」

『えっ！？』

普通だったらここで終了…の筈なのに、彼の欲をそのままにし、また動き始める。

繋がっているその端から漏れる液が肌を伝って擽ったい。

「もう、無理！止めて！」と少し大きな声で言えば、まふ君ははっとして、その律動を止めた。

「ご、ごめん、先輩の事、悲しませたく無いのにっ」

彼は、慌てて自身を取り出した。大量の愛欲が流れ出し、まふ君は急いでティッシュを取った。

『……あっ！』

流れ出る所をまふ君が綺麗に優しく拭いてくれるが、もう…それだけで感じる。

こんな自分が恥ずかしい…。

「………敏感になってるの、知ってますから…恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ」

『ううう…有難う…けどやっぱり恥ずかしい…』

拭き終わったというタイミングて即布団で隠す。

「もー…止めてよ…可愛過ぎ…」とポソッと言う彼に私の心臓は爆発寸前。

『………もし、出来ちゃったどうする？』

「えっ、あーー………ちゃんと育てる」

『それは当たり前だよ…』

こうやってなった結果、もしかしたら子供が出来てしまうかもしれない。

「嫌だよ、出来たくない」と私は呟いた。

「…え、何で？僕達二人の子だよ？」

『そうだよ…二人の子供けど…それじゃあ出来ちゃった婚だもん』

「……はっ！」

そういう事か、とまふ君は焦り始め、急に咳払いをし始めた。

「………えっと、先輩…いやA。明日、指輪買いに行きませんか」

『何それ…プロポーズのつもり？』

「うん」

つーんとあからさまに態度に示せば「ごめん！嘘！」と笑いながら言った。

「…嘘だよ」

『…………ん』

"ねぇ、僕のお嫁さんになってくれる？"

そう言いたながら私の口にキスを落とした。

.