ハツジョージキ【まふまふ】 (ページ11)

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「良いから入れ」と言われ無理矢理脱衣場へ。

はっきり言ってそらるさんと二人きりになるのは少々きつい。

まふ君の先輩である私とまふ君の相方であるそらるさん。

初対面の時はそれはそれはもう気まず過ぎて息が止まるかと思った。

…今、その状況へと戻ってしまったのだ。

『…えと、あの…そらるさ』

「何も言わなくて良いから。大丈夫」

いや、大丈夫…では無い。

きっとそらるさんが思っている事と私が思っている事は違う。

私を心配してくれて言うなと言っているのだろう。けど、私が言いたい事はまふ君について詳しく聞きたいのだ。

『あのですね、違くて、人の話を』

「大丈夫って言ってんだろ。聞かなくても分かるから。そんな傷抉って欲しいの？」

わ、分かってない…！そして結構大袈裟だ！

私別に驚いただけで病み期に入ったとかそういうのにはならないから！

彼の名前を呼ぼうとしたが途中でそらるさんに鼻を摘まれ「いーーーから」と威圧が…。

YESとしか言えなくてそれを確認したそらるさんが風呂場から出て行った。

『……。』

この時にはもう、私はある事を決意していたのだ。

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ゴチンッと鈍い音が響く。

それを見た天月とるす、センラになるせは息を飲んだ。

「いっ……だ！！」

涙目になって頭の上を押さえる。

「何するんですか！！」と目を三角にしながら答える。

「何するんですかじゃないだろ馬鹿まふ。好きな子傷付けちゃ駄目って事分かんないの」

そらるさんのお説教タイムだ。これは長い。

「A震えてたじゃん」

「そ、れは…その…」

実際やった本人自信も気付いていたらしい。それを知って余計に怒りを露にするそらる。

なるせと天月で宥める一方、「いーやんいーやん」と楽しむるすと「ちょ、Tetterあげるわ」とワクワクのセンラ。

…そしてしょぼくれて床に正座するまふまふ。

なんとも痛い光景だ。20過ぎの大の大人が休日に何をしているのだろう。

「…ってか、どういう状況やったんですか？何も知らないで来たんやけど…」

「そーーですそらるさん！さっき教えてくれなかったんだから今言って下さいよ！」

話を逸らすついでにまふの事も聞いとくという一石二鳥。

「…え、いや、あの…ほら…あのーー………ねっ、まふ」

「えっ…ここで僕に振るの？」

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