ハツジョージキ【まふまふ】 (ページ21)

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俺は、あるツイートを見た。

"ひきこもりでもらいぶがしたい！そろそろはじまりますね。いまからでもきんちょうします。……きてくれるといいな。"

まふまふ特有の平仮名ツイート。リスナーさんからは「参戦します！」や「行けないぃぃ」などの返信。

いやいやいや、これは確実にリスナーさんに向けてではない。

「……さては会ったな」

何だこの分かりやすい「きてくれるといいな」は。点々から明らかに空気が違うだろ。Aが来てくれると良いって思ってるからツイートしたんだろ。LIVEよりA目的だろ。

…というか態々チケット買って行けるって分かってんのに何だそれは。そらるさんおこ。

もんもん考えているのも何なのでまふに確認する事に。電話電話…。

＿…プツンッ

「…。」

画面にはキャンセルされましたの文字。キャンセルされました？ん？？もう一回。

電話を掛けるとまふと繋がった。もしもし、と言おうとした所でまた切れた音がする。

"キャンセルされました"

「…。」

…苛々が抑えられなかったのでまふの家へ直行

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「はぁー…危なっ」

目玉焼きを口に入れる前、突然音楽が流れたまふ君のスマホ。何故か胸を撫で下ろしていたので、

『…誰から？』

と、問うと「そ、そらるさんです…」と焦り顔。けどもう切ったから安心して下さいと言うがそれは逆に安心出来ない。

『…あのまふ君…それってそらるさんを怒らすだけじゃないかな』

「え」

当たり前だろう。二回かかってきていてどちらとも切っていた。もしかしたら私の家まで来るかもしれない。……いやそれはないか。

…と、思っていたが。

＿＿ピンポーンッ

私達二人はぎょっとしてその場から動けずにいた。あいたたたた。腰が急に痛みを増しちゃって動けないなーー……なんて。

…でも、まふ君が出たら絶対駄目だよね。何で私の家にいるんだーってなっちゃうし。

『は、はーーい！』

恐る恐る玄関へと近付くともう一回なるチャイム。…バレたらマッチ売り、バレたらマッチ売り…。

そーっと開いて外を見るが、

『……え？』

「こんにちはーA～」

「昨日忘れ物しちゃってなぁ」と独特の訛り。そしてまふ君ぐらい高い背丈。誰かと思いきやるす君ではないか。

忘れ物？と聞き返せば「そー、被ってた帽子置いてっちゃって」と。このおっちょこちょい…。

待っててね、と踵を返そうとするが、「…あれ？」と目線を下にやる。

「……その靴って…」

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