にじいろメモリー（W.短編集裏） (ページ7)

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全部全部、甘い。

神ちゃんの身体は、甘いリキュールよりも遥かに甘ったるくて。

でも何処かオトナな味もして。

酒に弱ない俺でも、神ちゃん相手やと泥酔してしまいそう。

ピアスが沢山開いてる耳は敏感なようで。

青「今日は両耳に一つずつしか付けてないんや…？」

耳朶を舌でなぞりながら問いかければ、吐息と共に漏れる小さな嬌声。

緑「っ、も……りゅうせぇの声、あかん……すき、おかしなる…っ」

どうしてこんなにかわええ事が言えるんやろか。
狙って言うてるわけやないのがまた俺の欲を大きく掻き立てる。

張り詰めた俺のモノは無意識に彼に押し付けていて。
恥ずかしそうに身を捩るから、余計に興奮してしまう。

青「男同士やけど色々調べてあるから…絶対気持ちよくさせる、痛かったり嫌やったらビンタしてええから。」

真っ直ぐ目を見て伝えれば、口を固く結びながらこくこく、と頷く。

青「かわええな…ほんま……神ちゃんの身体も心も、全部俺のもん…」

もう一度深く口付けをして、邪魔なお互いの衣服を取っ払う。
素肌が露わになれば俺の中の理性はもう耐えられそうに無い。

緑「りゅ、せ……はずかし、」

青「優しくするから……俺に全部、身体預けて、」

耳元でそう呟いて、また耳に口付け。

これからの行為を想像してか、少し強ばった身体を解すように彼の敏感な部分を優しく攻めてゆく。

お互いに上がる体温、あつい息。

まるで酔ってしまっているみたい。