アメリカーノ（JW青緑）

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それから、4人で行動することが増えた。

いつだって、神ちゃんの瞳にはシゲばかり映っていて。

その瞳は、きらきらと輝いていて。

やるせない俺は、ただその横を歩くだけ。

そのきらきらした瞳には、俺なんてきっと1ミリも映ってない。

自分の気持ちに蓋をしたまま、暑い夏が終わって。

季節はいつの間にか寒い寒い冬に変わってた。


赤「俺ら来年で4年生やんか〜…どないしよ。進路なんも決まらん…説明会も微妙やし。」

緑「俺は…ずっとバイトしとる所で正社員やな。あの仕事好きやし。ま…ちゃんと卒業するためにまずはそろそろ卒論に手付けんとアカンで？」

青「卒論…」

桃「流星、お前神ちゃんと同じゼミやからって手伝ってもらうなよ？」

赤「卒論？うげ〜、考えたくない！……あ、せや！こんな時期やけどさ…実は重大ニュースあんねん！」

桃「重大ニュース？なに？歯のモデルでも選ばれた？」

青「ぶはっ、歯のモデルってなんやねん」

緑「なになに？楽しいこと？」

ワイワイと賑わう食堂でドヤ顔を浮かべ、意気揚々と言葉を紡いだ。

赤「俺、彼女できてん！」

青「えっ」

桃「はあ！？おま、抜け駆けかよ！！しかもバリ急やん！」

慌てて神ちゃんをチラッと見れば机を見つめとる。

でも、直ぐに笑顔になって

緑「やるやん！おめでとぉ！」

なんて作り笑顔。

神ちゃんの気持ちも知らんで、ヘラヘラしてるシゲに無性に腹が立つ。

ガタッと席を立ち、ごめん。と呟いて神ちゃんの腕を掴み足早に食堂を出る。

小瀧が慌てる声が聞こえたけど、頼む。今は察してくれ。

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