今度こそ本物の愛を[オリジナル] (ページ7)

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Number? ページ7

扉から出てしばらくすると卵にヒビが入っていることに気づく。

しかし、そのままにしておいた。

そして指定された次の部屋へ入る。

そこはバツが書かれたNo.3の横にある少し離れた扉へ向かう。

扉の前に貼ってある張り紙にはこう書かれている。

"日が落ちてしまう前に部屋から出ること"と。

扉を開けると、部屋の中からとても華やかな花の香りがした。

部屋の中はぼーっとできるような暖かさだ。

その空間は花畑のようで目の前には大量の花が咲いていた。

空を見上げると、そこにはとても清々しい青色の空が見えた。

昼になりかけの高い太陽も見える。気持ちいい風が吹く。

少し夏のような暑さも感じる。そして、頭がぼーっとする。

ア(ここにずっと居たい感情になるな・・・。)

自分が一体何者かですら忘れそうだ。

ア「これは・・・？」

花畑を進んでいくと、切られたとても黄色いバラの造花が1本落ちていた。

それを拾い上げると、その薔薇が一層黄色く-いや、オレンジ・・・?

はっとして空を見上げると、扉があるの方に日が燃えるように落ちていくのが分かる。

もと来た道を急いで走る。

後ろを見ながら走ると、花は枯れ、空から大量の薔薇の葉がらしきものがひらひらと落ちてきている。

なんとか急いで扉から出る。

手に握られた黄色の薔薇の造花は独特な不気味な美しさを放っている。