[HQ]水谷さんは身長が高い。

綺麗な人：大体が見た目と性格が一致していない(例外はある) ページ10

といっても、それはいい。それはまだいい。まだマシだ。
私にとっての1番の問題は、同じく待たされている様子の金髪のイケメンがイラついてきている事だ。

私が来た時にもう既にいた彼は、当初から不満そうな表情で壁に寄りかかっていた。
その時点で私は「うわ…イケメンだ…近寄らんとこ」という認識であった。
というのも、見目麗しい人程男子なら女子への風当たりが強く、女子ならより狡猾になるという事を私は今までの経験から学んでいたのだ。
もちろん礼儀正しい麗人もいるけれど、今まで出会った綺麗な人はほとんど全員性格が悪かった。陰湿っていう方面で。
だからこそ、私は思いっきり明後日の方向を見つめていたのだが。

視線を、感じる。

誰から、と言ったって、この部屋には一学年のクラス分の人数しかいない。
そして、その内の半数以上は集まって仲良く喋っている。
というかなにより、私が見つめる範囲内に彼らはいる。
となると、残された可能性は1人だけ。

そう、あのイケメンである。
しかし、位置的にどうしたって確かめられない。というか確かめたくない。
できることなら関わりたくない。

美形の無表情：とてつもなく恐ろしい→←先生の呼び出し：主に雑用(私以外男の子しか居なくて泣きそうになった)

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