[HQ]水谷さんは身長が高い。

人選：いつも間違えてしまう ページ37

音を立てないようにそっと部屋を出て、１階まで移動する。
１食くらい抜いたって死にはしないだろうけど、年頃の女の子としてせめてシャワーくらいは浴びたい。

リビングに入ると、普段皆が食事をしているテーブルの上にラップに包まれた簡単なご飯が置かれているのが見えた。
隣に置いてある紙片には、「お腹がすいたら温めて食べてね」の言葉が。
別に、うちの親は夜間まで帰らないような仕事人間という訳ではない。
つまりこれは、私が帰ってきてから作られたものというわけで。

泣きそうになりながらご飯を食べた。
お父さんお母さんありがとう。凄く元気出た。
なんだかんだ言って心配してくれてるんだな、と嬉しくなった。
親孝行しよう。私は改めてそう思った。

しかしその為には、まずはしっかりと高校を卒業しなければならない。
となると、まずは目の前の問題をなんとかしなくては。
確かにバレー部と仲悪くなったからといって減るもんでもないし何かが特別困る、というわけではないが、
ふとした拍子にそれは歪となって私の高校生活を妨害するだろう。
その上、私の中で特別仲のいい友達というとやっちゃんと日向とあと数人くらいしかいない。
これはぼっち生活が始まってしまいますわーうわーなんか人選ミスった感ぱねｪー
とはいえなったもんは仕方ない。なんとかしなくては。

朝練：今まで酷く憂鬱なものだった→←後悔：先には立たない

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