謹賀新年とついでに第1章のようなもの完結記念 ページ35
(のべ10人くらいの)皆様あけましておめでとうございます。
正直こういうの邪魔だと思いますし、本当は書かないつもりだったんですけど、こうでもしないと番外編書けないんで書きます。
ってことで!!
番外編:及川さんとの出会い
なんで私、イケメンに声かけられてんだろ。
「え、あ、う、」とコミュ障全開の対応しかできない私を、イケメン___及川徹さんは微笑ましそうに見守っている。
いい人かとも思ったけれど、その優しさが天然のものではなく培養?栽培?養殖?されたもののように思えてなんだか怖い。
もうこれは本題を切り出すしかないと思い、私は意を決して口を開いた。
「…なにが目的なんですか」
すると彼は穏やかな顔で「なにが?」と聞いてくる。
この人、やっぱり優しいフリしてる人だ。嫌な事言ってこない分楽だけど、本当の意味で仲良くはなれないタイプ。
「私なんかより、一緒にいて楽しい子はもっと沢山いますよね?
なのに、なんでよりによって私なんですか?」
及川さんは笑っている。
一見したら優しげだけど、目だけは品定めしているみたいで。
なんだか嫌な感じだ。
「そんなことないよ、君は凄く魅力的だよ」
「そういう話じゃないんです」
ばっさりと切り捨てると、及川さんは目の奥でほんのすこし笑ってから大げさにため息を吐いた。
「ちぇー、乗ってくれたっていいのに。
まあいいけどさ。」
全て計算でしているようなその仕草が、どうにも気に入らなかった。
「ちょーっと見た事がある気がしたんだよねー…
ねえ、中学三年生の時の試合、あれはなんだったの」
息が詰まる。やっぱり、このひとは。
彼から笑みが消えて、どことなく見下すような色が見えた。
けれどどこか後悔しているようにも見えて、なんだかちぐはぐだった。
「正直…不気味だったよ。あれはなんなの?
俺の後輩にも同じようなのいたけど、そいつとはまた違う気持ち悪さがあった」
「…」
「俺が口出す事じゃないけど、あれは異常だよ。
気をつけた方がいいんじゃないかな」
そう言って、「急に声かけてごめんね」と及川さんは行ってしまった。
私は、その後ろ姿に向かって言った。
「大丈夫です。
バレーは、もう辞めましたから。」
聞こえたかは分からなかったけど、ほんの少し立ち止まったということは聞こえていたんだろう。
私もまた、目的の店へと歩き出した。
まさかまた会う事になるだなんて、思ってもいなかった。
終
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ちょこ(プロフ) - キララさん» 大丈夫ですよ〜。待ってます! (2016年1月17日 22時) (レス) id: 50725f9a58 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - すみません、下絵を描いたもののインクをにじませてしまう紙にしてしまったので時間がまだかかりそうです、すいません!!! (2016年1月17日 12時) (レス) id: e3c0c745b5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - キララさん» あ、はい!構いませんよ!!楽しみに待ってます!! (2016年1月11日 14時) (レス) id: 50725f9a58 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - ありがとうございます完成がいつになるかわかりませが、完成したらここにコメントつけときます イラストはアナログになるのですが、よろしいでしょうか? (2016年1月11日 13時) (レス) id: e3c0c745b5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - キララさん» あっそうだ!!身長に対して体重が軽いので、なんというか結構ひょろっちく従って凹凸の少ない体つきだと思われます!! (2016年1月11日 13時) (レス) id: 50725f9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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