検索窓
今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:200,490 hit

期待:知らないうちに強制力をもたせてしまうもの ページ27

そんなこんなで、簡単に自己紹介。それぞれがそれぞれなりの反応をしていた。
そしたらすぐに解散。仮入部初日は滞りなく終わった。

…と、思うじゃん?

「水谷さーん!!
ねえねえ!!バレー部入るの!?」

説明終わった瞬間日向に退路を絶たれた。
主将さんだと思われる人も、「少しだけだぞ」と言って清水先輩と話している。
やっちゃんはすごくぷるぷるしている。あ、いや、怖がってるっていう方の意味で。
仕方ない、と覚悟を決めた。
どうせ入らないんだ、出来る限り期待を持たせないようにしないと…!!
視線をさ迷わせながらも、私は声を絞り出す。

「え、ええと…入ら、な…」

い、と。
言おうとして、私は癖で日向の顔色を伺った。
期待に満ち溢れ、輝く瞳を見た。
期待と希望を詰め込み過ぎた。だから、本人が気づかないうちにその言葉に強制力を持たせてしまっていた。
そう、その言葉は疑問形ではあっても強制だったのだ。
それを理解したと同時に、人の顔色を伺う癖、ちゃんと直しておけばよかったと心の底から後悔した。

私の口は回り始める。

「い…んだろうな、って思ってたんだけど、やっぱり見学してみてから決めようって思って」

それと同時に、私の顔は勝手に笑顔を作った。
それを聞いて日向は嬉しそうに笑った。

だって、仕方がないじゃないか。
あんな風に、期待に満ちた目をしてたんだから。
あそこで「入らない」って言うような勇気は、私には無かったんだ。
失望されたく無かったんだもの。

やった、と嬉しそうに笑う声を聞きながら、視線を逸らす。
先程から視線を送ってきていた、月島君と目があった。

「面倒くさい奴だな」と、言われた気がした。

平穏:無くなって初めて気がつくもの→←高身長の異性:ちょっと怖い(盛大なブーメラン)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (199 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
201人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちょこ(プロフ) - キララさん» 大丈夫ですよ〜。待ってます! (2016年1月17日 22時) (レス) id: 50725f9a58 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - すみません、下絵を描いたもののインクをにじませてしまう紙にしてしまったので時間がまだかかりそうです、すいません!!! (2016年1月17日 12時) (レス) id: e3c0c745b5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - キララさん» あ、はい!構いませんよ!!楽しみに待ってます!! (2016年1月11日 14時) (レス) id: 50725f9a58 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - ありがとうございます完成がいつになるかわかりませが、完成したらここにコメントつけときます イラストはアナログになるのですが、よろしいでしょうか? (2016年1月11日 13時) (レス) id: e3c0c745b5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - キララさん» あっそうだ!!身長に対して体重が軽いので、なんというか結構ひょろっちく従って凹凸の少ない体つきだと思われます!! (2016年1月11日 13時) (レス) id: 50725f9a58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちょこ | 作者ホームページ:ちょこ  
作成日時:2015年6月23日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。