[HQ]水谷さんは身長が高い。

私の脳内辞書：最近バレーの事ばっかり追加されてる ページ13

それから休日が明け、また月曜日がきた。
私は、いつもより少し急ぎ足で学校に向かった。
休み前の夜、険悪な雰囲気で日向が金髪のイケメンと話していた事がなんだか少し心配だったのだ。
だから、なにがあったのかきこうと思った、のだが。

というか、きいたのだが。

「あー多分それ月島だ!金髪で、眼鏡かけてる奴だろ?それで背が高くて!!あーやっぱり!!あの時はちょっといろいろあったから言い争いになっただけなんだけど、
そんなことよりも!!!
やっとバレー部に入れたんだよ!!さっき言ってた月島と山口、ああいつも月島と一緒にいるやつね、あと主将の澤村さんに勝ったんだよ俺ら!!それでやっとみんなと練習できてさ、ああそうだ練習といえばあの速攻の練習しなくちゃ、あ、そっか水谷さんは見てないんだっけ。あの速攻っていうのは変人速攻…って、やっぱ失礼だよな人を変人呼ばわりとか。で、ええとそう呼ばれてるんだけど、普通の速攻と少し違って影山ぐらいうまくないとできないんだって。よくわかんないけどそこまで飛ぶお前も気持ち悪いって月島に言われ(省略)」

びっくりするくらい語られた。
目を輝かせながら語る日向はとても嬉しそうで、聞いているこっちにもそれが伝わってくる。

…くる、けれど。
あまりにも一気に語ってくるから相槌を打つことしかできなかった。
かくして、私の脳内辞書に新たに「変人速攻」「月島君」「山口君」が追加された。

練習試合：恐ろしいモノなのかもしれない→←暗いところ：何歳になっても怖い

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