７つの恋のお話

白濱 ページ16

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俺の彼女のAは、

もともと
俺の友達の彼女の友達だった。


あれ？なんかややこしい？大丈夫？
伝わってる？大丈夫？



うん、きっと、大丈夫だろう(笑)





俺らの事をよく知らない人でも知ってるレベルの

とある少女頭丸刈り事件。




あれ以来俺は


もう恋なんてしない！(なんて言わないよ絶対、なんてのは嘘！！)

俺の恋人は仕事だけだ！


そう思いながら、ここまで頑張ってきた。







仕事で一緒になる女の人に

「わぁ〜胸ばっかり見ちゃう〜」

なんて邪なことを思いながらも




いつの間にかリーダーという立場になっていた俺は


しっかりしなきゃ、

リーダーなんだから、

誰よりも冷静に、みんなに迷惑はかけちゃダメ


しっかりしろ、俺、って






いつも
女の子は可愛いだけ、それだけ、それ以上の感情はない、と


自分に言い聞かせてきた。








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『なぁ、お前いい加減彼女作れよー。紹介しろ、ってうっせーんだよ周りが。』





昔から知っていて、親友と呼んでもいいくらいの友達は
会う度に俺にそんなことを言う





亜「別に、いらない。」

『意地張ってないでさ、言えばいいじゃん、彼女欲しいって。』

亜「…言えないよ。俺、リーダーだし」

『リーダーってさ、そんないろんなこと我慢するもん？なにそれ、楽しくなさそう』








ボリボリよりもガリガリ、に近い咀嚼音を響かせながら
せんべいを食べる目の前の親友は


昔から変わらず、ズバッとものを言う奴。



こいつの、
本当に言いたいことはモゴモゴして言えない俺とは違うところが、好き。



あ、男として(笑)









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『あ、今から彼女来るから』

亜「え、じゃあ帰るよ」

『そうじゃなくて、』

亜「？」

『お前に似合いそうな子、連れてくるから、ちょっとでいいから、話してみたら？』







出会いは突然だった。







…は？
てか待って、俺にも心の準備というやつがだな…



動揺を隠せない俺は

そわそわと

服の袖を手で隠したり出したり。



帰っていい？って聞けば
無理。の一点張り。







『…そんなんだから、歴代彼女に顔だけの男、なんて言われんだよ」

亜「…顔は飛びぬけて良いと思ってるけど」

『お前の良いとこは見た目だけじゃねーじゃん。中身も良い奴なのに、なんでそれが伝わらねぇんだよ。世の中意味わかんねぇ』







うわー、

俺の親友イケメンじゃない？


俺、お前と付き合いたいわ(笑)





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