７つの恋のお話

小森 ページ11

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隼「あ、なんかめっちゃ恥ずかしいんで、郷ひ○みさんの２億４千万の瞳、に乗せて」

直「おーくせんまんっ！おーくせんまんっ！」

隼「出ぇ逢いは〜 しょーうぎょう施設の〜 バックヤード〜」

片「替 え 歌 っ(笑)」








そう。

君に出会ったのはまだ俺が武者修行をしていた時の事。




全国各地いろんなところを回らせてもらった武者修行。

その、関東の某商業施設でやった時









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隼「ちょっと俺トイレ！」






緊張しいな俺は、いつも始まる前にトイレに行く

もはや恒例行事。


たまに玲於に「絶対膀 胱壊れてる」なんて言われながらも毎回トイレに行っていた。




別に用を足してるわけではなく、
高まり過ぎた胸の高鳴りを抑えるために
１人でひたすら集中する この時間がないとダメな俺は


この日も１人でトイレへ向かった。






集中力を高めてトイレを出れば

もう右も左もわからない



ここはどこ私は誰状態で、どうしたらいいかわからなくなって

どうやってここのトイレへ来たかすら思い出せなかった






キョロキョロと

それこそ警備員さんに見つかったら不審者扱い…
警備員さんじゃなくても、誰かが見たら不審者扱いされそうな俺に






「迷子？」







優しく声をかけてくれたお姉さん


それが、君。









隼「…控え室、どこ」








あの頃の俺は今よりもクソ生意気で

年上に敬語なんてうまく使えなくて

初対面の、確実に年上な君に

バリッバリのタメぐちを使った






それでも、嫌な顔ひとつせず







「イベントの人かぁ〜。こっちだよ。一緒に行こっか」









小さい子にするみたいに


少し屈んで、目線を合わせて、笑いかけてくれた





これが俺の

君が好き、の始まり。





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