７つの恋のお話

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あっつ

顔、熱い、熱すぎ






あ、この子俺より背、低いんだ

とか

この子、口元にほくろあったんだ

とか


今、全然関係ない新しい発見をしながらも

口走った告白をどう言い訳しようか

グルグルとただひたすらに頭をフル回転させる


やべぇ、お腹いてぇ…








「…私も好き、って言ったら変？」

数「んえっっっ？！」

「…初めての、一目惚れ(笑)」








また来てくださいね、そう笑う君に







数「おっ、お会計ですっ！！！」






手にしていた２枚のお札を渡して走り去る



言い逃げ、男らしくなーい
なんて思いながらも風を切る



なんか今、風になれそう

このままどこまでも走れそう


あ、ケーキ崩れるからやめよ






いきなり走ったからか
君が俺に向かって笑うからなのか


君も、俺を好きって言ったからか



どれに対してのドキドキ？




きっと、全部重なったドキドキ

ただただ、心臓がうるさい。



中学生かよ俺…







明日また行こう。
そうしたらちゃんと、ちゃんとその時はもう一度

君が好きだと告白させてください。






…あ、明日釣りって言ってたわ。
定休日やん。


明後日…は俺朝からスタジオだわ。



あー、どうする？戻る？


え？


あー、何やってんだよ俺









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カランカラン、とまたドアを鳴らせば








「いらっしゃいｍ」

数「好きです！付き合ってください！」

「…よろしく、お願いします」






突然開いたと扉

驚いた顔をしたサラリーマン

音にビックリしてコーヒーを吹くおじいさん

口元を押さえるマスター




ふわりと笑った君








数「けっ、結婚を前提にお付き合いさせてください！」

父「…」







真っ直ぐに俺を見据えるマスター

やべぇ、顔、あっちぃー








父「…っ…」

『あーあ、泣いちゃったー(笑)』

『少年！マスターが、よろしくって言ってるよー』







うっせぇ！見んな！

そう言ってマスターは奥へ引っ込んでしまった







ちょんちょん、と横腹を突かれて顔を向けると






「お名前は？」

数「かずはら りゅうと」

「りゅうとくん。私はね」

数「A、ちゃん」






あれ？バレてたー？



そう笑う君の笑顔をこれからはもっと


俺にもっと



見せてください。








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直「うっわああああ！甘ーい！！酸っぱーい！！」





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