Happy Family (ページ5)

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ベッドサイドにある小さなテーブルにお盆を置いた夫が、私の身体を起こしてくれる。

麻衣「1人で起きれるから大丈夫だよ〜」と言うと、
蓮「無理して頭揺らしたら響いちゃうんだから、ここは俺に委ねてっ。」
と、いつになく優しい夫。

なんかいつもよりもより優しいな、とちょっと気になったから、
麻衣「私何かしたっけ？」と聞くと、
蓮「今朝夢で見たんだよ。麻衣と喧嘩する夢。麻衣がさ、「蓮が優しくないからっ！」って言ってたから、もっともっと優しく包んであげないとな、って思ったんだ」
と今朝の夢の話をする夫。

私は夢の内容を聞いたら、クスッと笑ってしまった。

麻衣「いつも優しくしてもらってるのに、私わがまますぎるじゃん笑。」
クスクス笑いながらそう言うと、
蓮「いや、あながち間違ってないと思う。だってさ、俺、こんな仕事だから、決まった休みもないし、時間も不規則だから、麻衣やさえと一緒にいる時間が少ないからさ、麻衣にそう言われるかもなって思ってたから」
と真剣な顔で言う夫。

あまりにも神妙な面持ちだから空間変えたくて
麻衣「そんなこと言わないよ！蓮はいつも私やさえちゃんのことを大切にしてくれてる。愛してくれてる。そうでしょ？」
と言うと、
蓮「良かった。俺の気持ち、ちゃんと伝わってて。中々時間がないからちゃんと言えないことも多いけど、言える時にはちゃんと言いたいんだ。麻衣のことも、さえのことも、愛してる、って。特に麻衣はさ、俺の中で女…

夫のテンションが上がってきて熱語りをしそうになってきたから、
麻衣「おかゆ冷めちゃうよっ」と話を逸らした。

夫、、、蓮の熱語りは、顔が火照るくらいに熱い。
真っ直ぐな気持ちを、真っ直ぐに伝えてきてくれるから、いつもドキドキしてしまう。

そう、蓮が告白してきてくれたときも、プロポーズしてくれた時も、めちゃくちゃ熱かった。

あ、久しぶりに結婚パーティーの時のDVDでも見ようかな。

ちょっとだけ余韻に浸っていると、
蓮「麻衣！はい、あ〜〜〜ん^ - ^」
大きめなスプーンに掬ったお粥を食べさせてくれる夫。

私はもぐもぐしながら、
麻衣「…スプーン、大きいね」と言うと、
蓮「あっ、大きすぎた？ごめん！食べにくい？」
と慌ててる。

夫は、二つのことを同時に進行するのが苦手だから、おかゆをチンすることで精一杯だったんだな。

夫のこういう場面を見ると安心する。
だって、私も同時進行苦手だからさ笑
だから似たもの同士婚って言われるのね^ ^