Happy Family (ページ2)

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麻衣「あ、、、、、やっちまったー、、、、、」

朝6時。スマホのアラーム通りに目が覚めた。

しかし、めちゃくちゃ頭が痛い！！！
なんならちょっと気持ち悪い…。
ガンガン痛むし、グワグワ揺れるような感覚に襲われながらもベッドから起き上がってみた。

朝日が眩しい。
頭が痛い時って、なんでこんなに光が眩しいのか。
隣に眠る夫と子供用ベッドで眠る娘を見渡し、「気づかれないように痛み止め飲んでおこう」、そう思った瞬間、
「うあ〜」と隣から伸びをする声がした。

声に呼ばれて振り向くと夫が目を覚ましていた。
蓮「おはよ」ちゅ
少し掠れた声は寝起き限定。
そして、私の手の甲にキスをひとつ落とすのが朝の挨拶。
でも今日はそんな声を堪能する余裕はない。

いつもなら「おはようございます」と答えるところを、今日は「ん…」と反応してしまった。
頭の中で「しまった」と思いつつも、朝の挨拶に浸る余裕がないのだ。
しかも私がいつもと違う反応をしたことで、夫に勘づかれてしまった。

蓮「頭痛いんでしょ」
夫が私の目を真っ直ぐ見ながら言った。

私は「違うよ、」と言うけど、それは通用しない。
私の目が違うところに意識が向いてるのに気がついてるみたいだ。

蓮「どのくらい？」
私の手をにぎにぎしながら頭の痛みを聞いてくれる。

「手のひら？に頭痛に効くツボがあるんだって！」とあるテレビ番組に出た時に聞いたらしく、そのツボを押してくれてる。
だけど今日の痛みはツボじゃ治らなさそう。

麻衣「んー、？すごく」

あまり心配をかけたくなくて曖昧に答える。
でもそれは夫には通用しなくて、

蓮「ちゃんと教えて？」

夫に見つめられたら敵わないな…そう思いながら、
麻衣「ガンガンしてる。グワングワン揺れてる気もする。」
と答えると、痛みが強くなってしまって眉間に皺がよる。

麻衣「んー、、、」
キツい痛みのせいで、唸り声が漏れてしまった。

すると夫は起き上がって私の頭をさすりながら、
蓮「今日夕方からだから、さえちゃん俺が送るよ。朝も用意するから麻衣は寝てて？」

なんで優しい夫だ。

でも…
麻衣「昨日も日付越えてから帰ってきたよね？全然寝てないよね？」

妻としては朝がゆっくりな時はしっかりと寝て欲しい。
休息を取らないと倒れちゃうから。

すると夫は、
蓮「夫婦なんだからなんでも頼ってよ^ ^ね？」

ぁあ。夫の笑顔には敵わないや。

麻衣「ありがとう。よろしくお願いします。」

夫の優しさに甘えることにした。