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またお酒を飲むスピードが早まる。
「お前、大丈夫か？」
「だいじょぶ、だいじょぶ」
「大丈夫じゃないじゃん、」
酔いたい気分だった。
今日あったことを全部忘れられるくらい。
何もなかったかのように明日から平然といれるくらい。
目の前のウォヌが心配しないくらい。
…だけど、
「A。」
「ん？」
「手、出して」
そう言って彼は、
私の目の前に手を差し出した。
「何？」
「いいから、手。」
しぶしぶと手をのばせば、
まず私の左手につけていた腕時計が外される。
取り皿の近くに置かれたそれで、
もう時間の感覚を失う。
そして、私より少しひんやりとした手に包まれた。
心地好い。
でも、
冷たさだけじゃなくて……
「うん、よかった」
「何よ、その『うん』って」
「もう震えが。止まったから」
あ…
やっぱり。
「お前、次は何飲むんだ？」
「え…？」
「今、店員呼ぶから」
「あ…うん」
彼の、
こういうところ……。
ウォヌは、メニューを開いて、
本当に呼び鈴をならしてお酒を頼み始めた。
さっきまでノンアルコールで、
飲んでなかったのに…
注文後、ちらりと
私を見てニヤリと笑った。
「俺だって飲みたい気分なんだよ」
好きだ。
同僚として、大好きだ。
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紫歩(プロフ) - ハラミさん» こんにちは！初コメントすごく嬉しいです！ウォヌ君、可哀想なシーン多いですが、これからも温かい目で見守ってください笑 (2018年3月17日 8時) (
レス) id: 5e536b6590 (このIDを非表示/違反報告)
ハラミ - なんて素敵な大人な作品なんですか、、、ウォヌ氏との関係性どうなるか楽しみにまっています！！！ (2018年3月7日 22時) (レス) id: 153cfb6759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫歩 | 作成日時：2017年5月14日 16時
