頑張りすぎな紫耀くん (ページ9)

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今日のお仕事が全部終わって、

今は皆で帰り支度中

いつもだったら嬉しい帰り

だけど、今の俺にとってはめっちゃ苦痛な事

岸｢はーい！皆よく聞きなさい！｣

急に立ち上がり、大声で叫んだ岸くん

どうしたんだろ？

岸｢今から皆帰りじゃん？でも､紫耀を1人で帰らす訳にはいかないから日替わり交代で付き添うことにしない？｣

確かに安心はするかも

でも皆も早く帰りたいはず

大丈夫なのかな…

岩｢確かに。それなら安心かもね。賛成！｣

神｢うん。めっちゃいいと思う！賛成！｣

次々と賛成と言うメンバー

本当に皆には、何回ありがとうって言っても感謝しきれない気がする

平｢…本当に、ありがとう。｣

岸｢いいんだよ！まず今日は俺ね？んじゃ早速帰るわ～、紫耀も！行こうぜ！｣

平｢えっ早！ちょ、待って………おっけ！じゃあ、また！｣

4｢｢おつかれ～｣｣

あのまま一緒に帰ってもらい、今は俺の家に2人でいる

まったり夕飯を食べ、岸くんにお風呂を貸して

嫌な事なんて全て忘れて時間を過ごしていた

そして、20時を過ぎ

2人でゆっくりしている頃だった

ピンポーン

平｢ﾋﾞｸｯ｣

それは

悪夢の始まりを告げる音だった

岸｢…来たか。｣

ピンポーンピンポーン、、、

いつもだったら、そこまでパニクらない

でも、岸くんがいるという安心からか

冷静さが無くなっていた

ピンポンピンポンピンポンピンポーンピンポーン

平｢岸くｯ…ど、しよ、っ、｣

もし入ってきて何かされたら

岸くんまで何かされたりしたらどうしよう

刺されたりしたらどうしよう

完全に取り乱している俺の頬を岸くんはパシッと挟み、目を合わせるようにしてきた

岸｢しょお？よく、聞いて？今から、俺はトイレに隠れて、警察に電話する。その間、紫耀はまず相手と壁越しに会話して？電話の声聞こえたら大変だから。状況によっては、開けて。終わったらすぐ行くから。何かあったらすぐに助けるから。絶対に、大丈夫。｣

俺に伝わるように、ゆっくり説明してくれた

そのおかげか、なんとか理解できた

でも、正直凄く怖い…

平｢、でもっ、こわいｯ、｣

岸｢怖くない、大丈夫。紫耀なら頑張れる。俺も、ドア開けて後ろからちゃんと見てる。危なそうだったらすぐに駆けつける。｣

岸くんの、真っ直ぐな瞳に

自然と、怖いっていう感情は薄れてきた

平｢…わか、った。｣

岸｢…じゃあ、がんばろうな。｣