頑張りすぎな紫耀くん (ページ30)

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T

紫耀は、ご飯を食べなかった理由を全部教えてくれた

新たにドラマオファーが来て、役に合わせる為にという事

最初は普通のダイエットのはずが、途中から飲み物すらもあまり口にしていなかった事

痩せる事に精一杯で、自分の体調とかを気にかけられなかった事

全て聞き終わって、すぐには言葉が出なかった

でも、声を出したのは玄樹君だった

岩｢紫耀はこれから、どうしていきたい？｣

平｢……いっぱい、飲んだり、食べたりして…体重、増やしたい…早く…早く、増やして、体調良くしないと…！もしっ、撮影中に調子悪くて、ちゃんとできなかったら、もう…オファーがｯ｣

岩｢紫耀｣ギュッ

平｢ぇ…｣

岩｢食べれなかった理由も、悩んでる事も、これからどうしたいかも。全部話してくれて、ありがとう。今、どうしてそんなに焦ってるかも分かったよ。」

岩「でもね？紫耀。痩せる事も、太る事も、そんなに焦らなくて良いんだよ。紫耀の事だから、自ら減量するってなって、ちょっと戸惑っちゃったかもね。もちろん、ダイエットの為にご飯の量を減らしたりメニューを変えたりしていいんだよ。でも、だからと言って食べないのはだめ。」

岩「焦らず、自分のペースで大丈夫だからね。増やすのも同じ。急に飲みすぎ食べ過ぎしたら、胃に負担掛かってまた気持ち悪くなっちゃうから。

まずは、自分が減らしたかった体重まで、ダイエットする前まで通りに食べよ？それで、目標体重までいったら、食べないんじゃなくて、1日3食、量を少し減らせばいいの。撮影が終わったら、またいつも通りの量を食べようね。

…周りの期待を、プレッシャーを、そんなに抱え込まなくていいんだよ。よく、頑張りました。｣

抱き締めながら頭を撫でる玄樹君の顔は

すっごく、優しい顔をしてて

優しい手つきと、優しい言葉でか

途中から紫耀はボロボロ涙を流していた

平｢ふｯ…泣…い…ぱ、い、めーわく、掛けてっ…ｸﾞｽ、ごめ、なさｯ…あせ、ちゃ、て…ｯ…ごめっ泣｣

岩｢ううん。迷惑じゃないよ。ごめんじゃなくて、ありがとうの方がいいかな。｣

すると、紫耀は少し微笑んだ

平｢ｸﾞｽｯ…あ、りが…とうっ、｣

岩｢ふふっ。どういたしまして！｣

岸｢よーーし！それじゃあ、食べやすいうどんでも作りましょうかね！いぇあ！｣

｢｢いえーい！｣｣

今日ばかりは

岸くんいじりもしないで休みかな笑

end