頑張りすぎな紫耀くん (ページ16)

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T

途中で玄樹君と合流をして

一緒に楽屋に戻った

ガチャ岩｢戻ったよ～。｣

高｢撮影、また後日って事になりました！｣

ソファには少し火照ってる顔の紫耀が横になっていて

そのお腹を廉がさすっていた

やっぱりトイレにいたのかな…

永｢2人共サンキュ。紫耀、今までずっと戻しとったみたいでな。今はなんとか大丈夫だけど腹痛が酷いみたい。｣

岩｢そうなんだ…じゃあ一回熱測ってみる？｣

永｢おぉ。測ってみる。｣

熱を測って数分

音が鳴って皆で数値を確認すると37.5℃だった

高｢熱あるね…｣

岩｢まだ上がるかもしれないよね…紫耀、タオルケット掛けておくね？｣

平｢ｺｸ｣

岸｢気持ち悪くなったりしてない？｣

平｢ｺｸ｣

もう声を出すのも億劫なのか

ただｺｸﾘと頷くだけ

冷や汗も出てるし、腹痛に耐えるようにぎゅっと丸まってる

こんな辛そうな紫耀、盲腸になってた時以来だよ…

神｢…あ、今更だけどさ。多分、胃腸炎だと思うから皆マスクしよう。あと、紫耀が吐き気ない今のうちに車乗って病院行こう。｣

そっか、こういうのは胃腸炎の可能性が高いのか

俺がなったのは何年前だろなぁ、、

なんて呑気に考えていた時

平｢んｯ…い、っ、！うぅ、ｯ…｣

高｢え…紫耀ｯ！！｣

お腹を抑えて苦しみだした紫耀

急に、なんで…

永｢紫耀！？おいっ！｣

俺らが必死に声を掛けても苦しんでるまま

そして、痛みのショックなのか

ﾌﾟﾂﾝと音が鳴ったかのように意識が無くなった

神｢紫耀ー？……まずい、早く病院連れていこう！｣

皆がバタバタとし始めた

でも俺は何故かそこから動けなかった

目の前で誰かが

しかも親しい人が気絶するなんて初めてだった

いつも本当のお兄ちゃんみたいに仲良くしてくれて

優しくしてくれて

俺とか廉が当たったりすることがあっても決して怒らずに

優しく受け止めてくれる

もちろん、紫耀が怒ったり、八つ当たりしてくる事なんて全然ない

具合が悪い時でも、いつも笑顔で｢大丈夫｣って

でも、今日は笑顔を見せるどころか

意識さえない

紫耀、本当に

大丈夫なの……？

もし、

もし…

ポン

高｢……廉？｣

目の前にはいつの間にか廉が立っていて

永｢海人がそんな顔しとったら、紫耀も悲しむで？今はまず、病院に行って紫耀を楽にさせてやらんと。紫耀なら絶対大丈夫やから。なっ？｣

廉……

高｢…うんっ！｣