prologue story 6 ページ9
寝ているとガチャと音を立ててドアが開いた
開いた先にはるうくんの顔が、多分全員に聞き終わったのだろうか
即座に布団を直して感謝を伝えてからるうくんが聞いてきたパスワードをパソコンに打ち込む
『で何だけどメンバー加入の報告の後に何するんだ?』
「えーと謎になーくんが多分入ることを見越して新規イラストを絵師さんに頼んでたらしい
だからイラスト紹介して雑談するって感じだと思う」
『へーついに神絵師様に私の絵を描いてもらう時が来たか』
と自慢げにいうとるうくんはなぜかふふっと笑った
私を微笑むように
「そういうところだよ、僕が好きな理由」
『は』
そうだ。るうくんはこういうことを突然言って私の顔を赤く染めてくるのだ
そのことを思い出してみれば恥ずかしくなる。忘れていたこと、そういうことを
言わせるようなことを言ったりしたこと
「じゃ。なんかあったら隣の隣の部屋にいるからついでに隣は莉犬だから」
『うん』
暇だなあと思いながら時間が経過していく
そして入社が決まった書類を見ながらため息をつく
後悔してわけではないけれど本当にこの会社にいていいのだろうかと
入れるなら音響もいいしライブの手続きだって個人よりはマシだが
グループだと問題も大きくなりやすいしメンバーに迷惑がいくことも最悪ありえる
個人のの時よりも「炎上」が起きやすい
それに入ったら入ったで晒し系の人に晒されるだろう
それは別にいいが巻き込まれそうで怖い
なんてことを考えているともう夕飯の時間だ
配信のために会社から離れることもるうくんや莉犬くんに
伝えなければならない。だがそれも言いにくい
そんなことを考えているとドアの向こうから話し声が聞こえた
ざっと4〜5人ぐらいだろうか
そして私のドアの前へ止まったような気配がする。
というよりも話し声が近くに来てそこで止まっているからドアの前で止まっている
と確信的に言える。止まっていても話し声が聞こえて気になるため
勇気を出してドアを開く
『どうかしましたか……?』
「おいころん!!!………え………Aさん……でしたっけ?なんでここに?」
元々ころんくんと話していたのだろうさとみくんが私にびっくりしたのか
驚いた表情が見える。急に敬語になったのは気になるがそのまま会話を続ける
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