御礼と番外編 ページ45
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4000hit記念
毎日増えるhit数とお気に入りの数に涙する毎日でございます。
これからも、拙い文章ながら頑張って更新していく所存でございますので宜しくお願い申し上げます。
4000hit記念に番外編をどうぞ。
｢41話でもし主人公と夏川さんが一線を超えてしまってたら｣
少し裏が入るかと思いますので、閲覧は自己責任でお願い申し上げます。
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｢じゃあ、おやすみ｣
｢おやすみ｣
暗くなった部屋、同じ屋根の下、同じ部屋で同じベッドで男女が一緒に寝ているこの状況。
在らぬ妄想をしてしまうのは思春期真っ只中の男子高校生には仕方の無い事だと思いたい。
｢一樹、狭いからもう少しそっち寄って｣
あれ、もしかして意識してるのは俺だけ？
餓鬼の頃から一緒にいるけど、年月が経って少しずつ女の体になる唯とワンチャンあったらなんて考えた時期も俺にもあったな、なんて。
｢一樹｣
｢どした？｣
｢なんか、凄い緊張する｣
｢何で？｣
背も高くなって、子供の頃と比べると何か、大人の男の人って感じになってるから、と少し目を伏せた唯の顔が少し色っぽくて。
｢そんな事思ったら、緊張してきた｣
｢唯…｣
｢一樹は？｣
緊張する？と少し上目遣いで俺の顔を見上げる唯に、やめろと顔を逸らして言う。
｢あれ、顔赤い｣
｢うるせぇ｣
｢一樹、初めてじゃないでしょ？｣
｢は？｣
女の子と一線超えるの、と少し怪しく笑った唯にまぁ、と言えばなら良いじゃん、と俺の服に手をかける。
｢ちょ、｣
｢嫌？｣
私とするの、と言われてしまえば何も言い返せなくて。
｢しようよ｣
耳元でそう囁く唯を引き剥がして自分の唇で唯の唇を塞いだ。
.
｢やってしまった…｣
｢そんな落ち込まなくても｣
凹むんですけど、と言う唯声にさらに後悔する。
｢最悪だ…｣
｢それ本人いる前で言う？｣
お前とは幼馴染みでいたかった、と言えばでも気持ちよかったよ？と照れながら言う唯に溜息が出る。
｢一樹は？｣
どうだった？としつこい唯に、少し恥ずかしくなり顔を逸らして、気持ちよかったよと言えば満面の笑みで良かった、なんて呟いた。
｢またする？｣
｢…もう勘弁してくれ｣
冗談だよ、と笑う唯に溜息しか出なかった。
▽
積極的な女の子って良いですよね。
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作者名：おえかきちょう | 作成日時：2020年3月5日 3時
