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▽
｢お邪魔します｣
｢おー｣
唯と二人で家に帰って来て、疲れたと呟いてベッドに身を投げる。
｢汗臭いままベッドに寝ないでよ｣
｢分かってるよ｣
お風呂どうする？という声に先入れよ、と答えると携帯が光っているのが目に入る。
開いてみれば御幸からの着信で、風呂に入る準備をする唯の横で御幸に折り返し電話を掛ける。
『あ、御崎？』
『どうした？』
『明日、予定ある？』
無かったら何処か行こうぜ、と言う御幸の声にごめん、予定あると言えばまじかぁ、と残念そうな声が聞こえる。
一樹タオルどこ？と言う唯の声にそこら辺にあるだろ、と答えれば夏川と一緒？と御幸の少し驚いた声がする。
『泊まりきてんの』
『あれ、お前ら付き合ってんの？』
『まさか』
親が旅行中だから来てるだけ、と言えばそっか、と少し安心したような声が聞こえる。
『付き合ってないのに泊まりなんか良いのかよ』
『それ、1番俺が思ってる』
『進展あったら教えろよ』
進展なんかあってたまるか、と言えば間違いねぇと笑われる。
『じゃあ、またな』
『おやすみ』
電話を切って暫くぼーっとしていれば、風呂上がりの唯の姿が目に入る。
｢お風呂ありがと｣
｢おう｣
｢一樹も入んなよ｣
｢おー｣
入るかぁ、と大きく背伸びをして風呂に向かう。
.
｢お前ベッドで寝ろよ｣
｢何で？｣
一緒に寝れば良いじゃん、と言う唯の発言に吃驚していると、こないだも寝たじゃんと続ける。
確かに、寝たけど、寝たんだけども。
何で、こうも警戒心の欠けらも無いんだろうか。
愈々、俺は男として見られてないのかもしれないと溜息をつく。
｢お前さ、俺一応男だぞ？｣
｢そんなの知ってるよ｣
｢いや、もう少し警戒心持てよ｣
｢何で？｣
｢何でって…｣
一樹は私に何かしようと思ってるの？と言う唯にそれは無いといえば、なら平気じゃんと笑う。
｢唯相手に絶対勃たねぇ｣
｢うわ、最低｣
｢お前だって同じだろ｣
女の子の前で平然と下ネタ言うとかないわ、と言う唯に俺も男だからな、と言え頭を軽く叩かれた。
｢じゃあ、おやすみ｣
｢おやすみ｣
結局、同じベッドで寝る事になって。
阿呆みたいな面して眠りこける唯の顔を見て俺も目を閉じた。
▽
ラーメン食べたいな
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作者名：おえかきちょう | 作成日時：2020年3月5日 3時
