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試合が始まってキュッとバッシュが擦れる気味のいい音が体育館に響く。
バスケの試合なんて初めて見たけど、きっと上手いんだろう、と思うくらい御崎のプレーが鮮やかで。
1人2人と抜いていってゴールのリングに掠ることなく吸い込まれるボールを見てすげぇ、としか言えなかった。
.
｢あの時の御崎先輩凄かった！｣
｢流石御崎先輩｣
あの時のプレーが凄かった！と騒いでる沢村達の傍で先程の試合を思い出す。
ほぼあいつの独壇場と言っても過言ではないくらい相手を圧倒してて。
かなりの点差で勝った試合を見て流石だよな、なんて思う。
｢まさかあそこまで凄いとは｣
｢吃驚だよな｣
｢ほんと｣
倉持と駄弁っていると体育館の出口から御崎が出てくる。
御崎先輩！と大声で名前を呼んで走っていく沢村達の後ろをついて行く。
｢来てくれてありがとう｣
｢凄かったです！｣
｢ありがとな｣
御幸達も来てくれてありがとう、と綺麗な顔で笑った。
｢凄かった｣
｢そんな褒めんなよ｣
照れるだろ、と少し顔を赤くした彼に思わず笑っていると笑うな、と軽く蹴られる。
｢じゃあ、俺はこれで｣
ミーティングあるから、とバスケ部の元に戻っていく御崎の後ろ姿を見つめて思わず、好きだなぁなんて呟く。
｢お前、相当重傷だな｣
｢かもな｣
｢気持ちわりぃから俺の前では止めてくれ｣
｢ごめんて｣
本当に気持ちわりぃと言う倉持に、褒めんな褒めんなと言えば蹴りを入れられる。
｢お前のそれ、尋常じゃないくらい痛い｣
｢自業自得だろ｣
ヒャハハと笑う倉持はどこか楽しそうだった。
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大体作業をする時は常にUVERworldの激動をリピート再生しています。(どうでも良い)
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作者名：おえかきちょう | 作成日時：2020年3月5日 3時
