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放課後練習に参加していると、監督の集合と行く声が聞こえる。
監督の元に集まってみると、監督の横に練習着を着た御崎が立っていた。
｢中途半端な時期だが、新入部員だ｣
挨拶を、監督に言われて御崎は少し気まずそうに1歩前出た。
｢御崎一樹、2年です｣
宜しくお願いします、そう言い彼は頭を下げた。
｢今から御崎の入部テストを行う｣
監督の声に、驚く声が聞こえる中、1番驚いていたのは御崎だった。
先発メンバーを抑えたら一軍昇格、と無理難題を押し付けられた御崎の肩慣らしに付き合う。
｢お前が野球部入ってくれるとは思わなかった｣
｢たまには気まぐれ起こそうかなって｣
｢何だそれ｣
良いだろ、と彼はいつもの綺麗な顔で笑う。
会話をキャッチボールをしていると、そろそろ座って、と彼が言う。
プルペンのピッチャープレートに脚をかける彼の目は何時になく真剣な眼差しで、彼と目が合うと目が離せなくなって、一瞬体が固まった。
｢取り敢えずストレートから｣
｢分かった｣
そう言って、投げた彼の球は何年も野球から離れていたとは思えない程、ブランクを感じさせなかった。
▽
｢こんなもんかな｣
一通り投げ終わり、方の準備が出来たところで、監督に呼ばれる。
もう何年も投げてなかったけど、体は覚えてるもんなんだな、と少し苦笑する。
御幸にお礼を告げて、監督の元に行けば、いけるか、と有無を言わせない声で言われる。
｢大丈夫です｣
｢そうか｣
唐突に始まった俺の一軍昇格テスト。
受けてくれるのは御幸だった、御幸になら投げやすいな思いながら、1番打者の倉持に目を向ける。
左打席にたった彼は打つ気満々のようで。
｢そう簡単には打たせないよ｣
そう言って御幸の出すサインに頷いた。
▽
ぎっくり腰痛てぇ
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作者名：おえかきちょう | 作成日時：2020年3月5日 3時
