１２．アルコール ページ13
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「うぃ、お疲れ」
「お疲れ様」
会社の近くの居酒屋で ｶﾂﾝ とグラスを合わせた。
「で？ どーなんだよ 例の彼は」
“例の彼” とは私の前の彼氏のこと。
櫻井くんには普段からあれやこれやと相談を持ちかけていた。
その度に真摯になって話を聞いてくれるのは彼のいいところ。
多少の口の悪さは否めないけど、いつも的確なアドバイスが飛んでくるのは事実だ。
「あー、別れた」
「ゴホッ、っはぁ！？ マジ！？」
傾けたビールジョッキを勢いよく戻し、軽くむせ込んでいる。
「結婚するとかなんとか言ってたじゃん。それはどーなったんだよ」
「まあ、破棄… だよね」
「信じらんねぇ。マジかよ。…つか、何で？今更別れることねぇだろ」
「なんか最近帰ってくるの遅いし、違う匂いつけて帰ってくるし、なんでかなーって思って聞いたら喧嘩になっちゃって」
「ありえねー(笑) 信じらんないわ。…え？A一緒に住んでただろ 家は？」
智くんと出会った経緯、一緒に暮らしていること、全て話した。
「は？待てよお前それ誘拐じゃね？」
「いや、別に変なことされたわけじゃないし それに家貸してくれてるし… 悪い人じゃないよ」
「いや話がおかしすぎんだろ(笑)」
「そんなのわかってるよ私だって」
「俺んとこ来ればよかったのに」
「え？いやいや、無い無い(笑)」
「おまっ、なんだよそれ(笑)」
一気にビールを飲み干して また追加注文…
かなりの時間一緒に楽しく飲んで食べて、よく喋った。
やっぱり持つべきものは気を許せる同期だな〜なんてアルコールのせいで気が良くなった私はふわふわし始める。
「よし、じゃあ今日は俺がその男見ておいてやる」
「えぇ？(笑) いいって、帰れるよ(笑)」
「こんな酔っ払いほっとけねーよ」
「酔っ払ってないですぅー！！」
「うるせぇ(笑) 早く帰んぞー」
そう言って私の腕を掴んで店の外に出た。
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わたたん - なるちゃんさん» わーー（ ; ; ）嬉しい！ありがとうございます！ついに完結しました！どうぞ最後までお楽しみ下さい(^^) (2018年9月26日 17時) (
レス) id: a21d47df52 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - おもしろーい！ 続きを楽しみにしています！ (2018年9月23日 11時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
わたたん - keiさん» 読んでいただけてとても嬉しいです！小指！共感してくれますか！嬉しい(´；ω；`) 罪ですよね〜 あれは！ (2018年9月2日 21時) (レス) id: 8802569f38 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - ﾄﾞｷﾄﾞｷしながら読んでます。そしてわたたんさん！私も変態仲間です！あの小指はｲｹﾅｲですよね...(+_+) (2018年9月1日 2時) (レス) id: 0478610b56 (このIDを非表示/違反報告)
わたたん - けいこさん» ほんとーに大野くんは朝からこんなことしてくれそうで、想像できますよね（笑）主人公さん昔にかなりの徳を積んでますねこれは… これからもドキドキハラハラしてください( ^ω^ ) (2018年8月31日 22時) (レス) id: 8802569f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたたん | 作成日時：2018年8月19日 1時
