１０．匂い ページ11
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「っ…」
カーテンの隙間から私に直接降り注ぐ朝日に叩き起こされた。
時計が指す時間は午前6時
「ぁいたた…」
やっぱりソファで寝ると体がバキバキだ
体には無かったはずのブランケットが掛けられていた。
かけてくれたんだ…
静かに寝室のドアを開けてみると
まだスヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。
なんだか、可愛い
普段あんなにチャラチャラしてるのに眠ってる時は子供みたい
「ん… んぅ…」
あ、起きた。
「おはよう、起きて下さい 仕事でしょ？」
「ふぁー… あれ、Aちゃん もう起きてたの？…ここで寝てればよかったのに」
「こっちでいいですよ、朝ごはん作るから支度して下さい？」
ゆっくりと起き上がった彼の頭は寝癖でくちゃくちゃだ。
ほっぺにはシーツの跡が残り、眠たそうに目をこすっている。
それを見届けた後、私はパジャマのままキッチンに立った。
しばらくするとペタペタと後ろから足音が聞こえ、やっと起きてきたかと思った刹那
腰からお腹にかけて腕が回ってきた。
「！？」
「…んー、いー匂い。なんかカップルみたいだね俺たち」
「いやいや… ダメだって、ほら離れて下さい」
腹部に絡まる腕を掴んで無理矢理解いた。
フライパンから香るバターの香りがふんわり部屋を満たしていく。
「ちぇっ、ケチ」
「なっ…！…ケチって」
それはないでしょ…
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「あっ！Aさん、おはようございまーす」
あの家から自社までは30分もかからない近場だった。
エレベーターに乗り込むと後輩の相葉くんが声をかけてきた。
彼はいつでも明るくて、元気でスタイルが良く、お洒落さんだ。
彼の持ち前のルックスや性格の良さは容認されている。
「おはよう」
「…あれっ、香水変えました？」
香水は前の彼氏の家に忘れてきてしまった。
きっとこの匂いは彼の家のシャンプーの匂い。
「いや…そんなことないよ？」
「あ、それか男が変わったんだ」
「はぁっ！？」
「えっ、アタリ！？ 昨日、なんかあったんだ〜」
隣でニヤニヤ笑っている相葉くん
変な噂が流れないように最後に忠告しておいた。
「シャンプー変えただけだから、ね？」
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わたたん - なるちゃんさん» わーー（ ; ; ）嬉しい！ありがとうございます！ついに完結しました！どうぞ最後までお楽しみ下さい(^^) (2018年9月26日 17時) (
レス) id: a21d47df52 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - おもしろーい！ 続きを楽しみにしています！ (2018年9月23日 11時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
わたたん - keiさん» 読んでいただけてとても嬉しいです！小指！共感してくれますか！嬉しい(´；ω；`) 罪ですよね〜 あれは！ (2018年9月2日 21時) (レス) id: 8802569f38 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - ﾄﾞｷﾄﾞｷしながら読んでます。そしてわたたんさん！私も変態仲間です！あの小指はｲｹﾅｲですよね...(+_+) (2018年9月1日 2時) (レス) id: 0478610b56 (このIDを非表示/違反報告)
わたたん - けいこさん» ほんとーに大野くんは朝からこんなことしてくれそうで、想像できますよね（笑）主人公さん昔にかなりの徳を積んでますねこれは… これからもドキドキハラハラしてください( ^ω^ ) (2018年8月31日 22時) (レス) id: 8802569f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたたん | 作成日時：2018年8月19日 1時
