育ててもその芽は出せない ページ15
今日は作業場での仕事
打ち合わせやサンプルチェックを、他の仕事仲間達と詰めていく
この前電話してきた相方にはビールをちゃんとお土産しておいた
「最近忙しそうね？」
「あー、ちょっとねぇ…」
「男っ！？」
「んー。マリモ、かな」
「…はぁ？」
なんでも話せる仲のこの子は、サリ
1年ほど前に色々あった元彼との事もよく知っている
そのせいか、男のことになるとかなり敏感だ
きっと今のことを言えば会わせろとうるさいので黙っておくことにした
だっていずれかは帰ってしまうんだから
私が彼とどうこうなれると変に期待させてしまうのも悪いし
…いや、もしサリに話してしまえばこの感情の名前を知ってしまうかもしれないから
気づいてしまえばもう止められなくなってしまうから
きっと前より苦しくなっちゃうから
「そんなの育てて…あの男のせいで生物に興味無くなったか」
「マリモだって生きてるよ。それに目にいいんだから」
「はいはい。まぁ前みたいな思いするぐらいならマリモ育ててる方がいいわよきっと」
「うん。巣立つまでちゃんと育てるよ」
「……マリモって巣立つの？」
---
「だいぶ時間かかっちゃったな」
夕陽も落ちて空は暗い。メインストリートは街頭とお店の明かりや車の明かりでキラキラしているが、1本中へ入ると少し暗い道だ
最終チェックが長引きだいぶ遅れてしまった
この時間だと夜の部の稽古が始まる頃だ
さっき叔父から、こっちは大丈夫だというラインが来ていたのでゾロはうまくやっているようだが
なんだか早く会いたくて、早足で向かった
もう少し行けば道場への道
そして曲がり角を曲がり少し行くとそこに人影が道を塞いだ
「まだ道場通ってんのか」
「は、なんで…」
今日のサリとの会話はフラグだったのかな
見事に回収した
なんで会いたくない方が出てくるかな
そこには元彼が立っていた
「ここで待ってりゃお前に会えるかなーって。マンションも引っ越してるし探すの大変だったよ」
「会ってどうなの。何も話すことないよ」
「俺はあるんだよ。やっぱりお前とより戻そうと思ってさ！お前も俺が必要だろ？4年も付き合ってたんだ。そんな簡単に…
まくし立てるように詰め寄ってくる元彼に恐怖を感じて後ずさる
だが後ろに聞こえた低い声に振り返り街頭に照らされた緑の頭にその恐怖は消え去った
「おい。なにやってんだ、A」
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Ancop(プロフ) - ヤクルト1000さん» そう言って頂けて嬉しいに尽きます😭💞亀すぎて申し訳ないですが気長に待って頂ければ幸いです🫣 (8月14日 1時) (
レス) id: 03fb232a79 (このIDを非表示/違反報告)
ヤクルト1000(プロフ) - 更新嬉しいです! (8月11日 4時) (レス) @page20 id: 612e46329a (このIDを非表示/違反報告)
Ancop(プロフ) - 翠さん» ひえ🥲もったいな過ぎるお言葉ありがとうございます😭💞楽しんで頂けるよう頑張りますのでお待たせしてしまうと思いますがこれからもよろしくお願いします！！ (5月21日 19時) (レス) id: 03fb232a79 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 細かな所まで丁寧に伏線を張られていてとても素晴らしい作品ですね!本当に尊敬します。タイトルやボケのセンスも抜群なんて…！しかもゾロの夢小説！大好きです。作者様のペースで構いませんし、作者様の体調が1番ですが、更新をおまちしております。応援しています！ (5月21日 3時) (レス) @page17 id: 1296bbd245 (このIDを非表示/違反報告)
Ancop(プロフ) - Aoiさん» コメントありがとうございます😆出来るだけ早く更新出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月8日 22時) (レス) id: 03fb232a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年4月20日 10時
